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「やった！」
同じ部屋におるのに，
こっそり読むってどんな？思ったけど、
そこはあえて、突っ込まんとく。
ラストシーンは、森の奥の湖。
サトシとユリが子供の頃、事故に遭った・・・
家族でキャンプに来て、
森の中で迷ってしまった、１０歳のユリ。
足を踏み外して、湖に落ちてしまったところを、
同じくキャンプに来てた、
１２歳のサトシが助けるねん。
サトシの家は，
この辺りに別荘を持ってて，
土地勘があった。
水面に浮かぶ二人の美しい姿が、
クリアな映像として、脳内に浮かんだ。
「やっぱり、サトシがあの少年やった！」
自分の直感が正しくて，嬉しくて声上げてしもた。
「やっぱ，ありきたりいうか、ベタやった？」
重岡さんは、不安げに聞いてくる。
「でもやっぱり良い！
二人が大人になって結ばれるのも。
ユリの方は知らずに依頼してきて、
ドキドキした」
「ありがと。
神山くんに一番に読んで欲しかってん」
「え・・・？なんで？」
「なんで？」
重岡さん、苦笑いして、聞き返すだけで、
答えてはくれへん。
少し悔しそうに唇噛んで、俺を見つめた。
沈黙が流れて。
時が止まったみたいに感じてる。
なんで、こないカッコええ表情するん？
困るやん。
重岡さんの、ちょっとちっちゃな手が、
俺の頬に触れた。
身動き出来ひんように、
視線さえ逸らさせてくれへんような、
そんな気がして。
心臓の爆音が、重岡さんにも聞こえてしまいそう。
「ほんま、可愛ええて、困る」
重岡さんが呟いた。
綺麗な瞳を伏せて、ゆっくり、顔を傾けるのを、
瞬きもせずに、見つめてる。
目の前に影が出来て・・・
自然と、キスを受け入れようと、
俺の方も、首傾げてて。
それに気付いたら、急激に恥ずかしなってしもて。
肩を押して離れた。
こんなん形だけの抵抗や。
自分のほっぺたから、
重岡さんの指先が離れてしもたこと。
寂しいてたまらん。
そんな胸ん中さえ見透かされてる。
「・・・逃げんとって？な？」
重岡さんの声が一段と甘くなった。
「重岡、さ、・・・」
その言葉に恥ずかしさが増して、
俯いた俺の顎に手がかかった。
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fool(プロフ) - 蒼乃碧さん» ありがとうございますっ💕一番好きとのお言葉、ありがたき幸せ〜❤️💚書いて良かったです🥹えいとメン、他の作品にもまた出演することもあると思うので、よろしくお願いします🥰 (2022年7月20日 9時) (
レス) id: 5c064e1f18 (このIDを非表示/違反報告)
蒼乃碧(プロフ) - 完結、おめでとう㊗ございます！素敵なお話で、おーくらさんも出て来て大好きなお話です❤💚私もどんどん引き込まれ、foolさんのウエスト作品の中で一番好きなお話です。出逢えて良かった！ありがとうございました😊 (2022年7月20日 1時) (レス) @page49 id: b2e7866667 (このIDを非表示/違反報告)
fool(プロフ) - 蒼乃碧さん» ね💕トムとジェリーな二人💕ばどの恋模様はここでは少しだけでごめんなさい〜。また書く日も来ると思うのでよろしくお願いします🥰 (2022年7月19日 18時) (レス) id: 5c064e1f18 (このIDを非表示/違反報告)
蒼乃碧(プロフ) - あぁ、口悪い淳太くん…大好き💕ばどの恋模様も気になります！ (2022年7月19日 17時) (レス) @page44 id: b2e7866667 (このIDを非表示/違反報告)
fool(プロフ) - 蒼乃碧さん» ありがとうございますっ💕優しいマスターのいる寛げるお店〜💕常連になりたいを超えて働きたいとは💖嬉しいですっ🥰７人勢揃いでどうなるのか…最後までよろしくお願いします〜 (2022年7月18日 20時) (レス) id: 5c064e1f18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool
| 作成日時：2022年5月29日 18時
