【番外編】俺の彼女と級友の悪い話 ページ8
「それを言ったら中野だって！島崎、ずっと中野のこと好きだったんだよ？なんで急に凜華になるんだよ」
廉の言葉に希喜は赤くなった。
「白馬くん…？！わたしのこ…と…？！」
ウブな希喜の反応に今更かよ、と廉は突っ込んだ。
「あぁ畜生！！すげぇモヤモヤする！！」
廉は頭を掻きながらジタバタする。
その後ろでは真っ赤になった希喜が思考停止状態になっていた。
「…そんなになることなのかよ…」
廉が去った後、希喜は1人でぼんやり考えていた。
…凜華ちゃんが白馬くんと仲良くしてると、どうしてだか心が鉛みたいに重くなった。苦しくなった。
最初は廉くん可哀想っていう同情だと思ってたのに…
……違うのかも…？
制服に着替えた白馬は唐突に言った。
「もうそろそろネタバレの時期じゃね？」
ちら、と凜華は視線を寄越した。
「やはり貴方もそう思う？」
「うん。あの大見、目も当てられんわ」
「でも貴方、本来の目的…忘れてるんじゃなくて？希喜のことはどうなってるの？」
束の間の沈黙である。
可哀想に、と凜華はため息を吐いた。
「中野さん、俺になんかやっぱり興味ないんだろうな…。ちらっともこっち見てなかった…と思う。さっきから俺の周りにいるのは復讐(？)に燃える大見の姿ばかりだよ」
ふふ、と凜華は小さく笑った。
「なにが可笑しい」
「…なんでもないわ……さぁ、行きましょうか？お互いの想う人の処へ」
【番外編】俺の彼女と級友の悪い話→←【番外編】俺の彼女と級友の悪い話
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 9人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
花木 悠愛(プロフ) - ゆーさん» コメントありがとうございます！キュンキュンしていただけたなら幸いですー(≧∇≦*)!! (2015年3月22日 17時) (
レス) id: adb19f22ec (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - キュンキュンしますね*これからも頑張ってください！ (2015年3月18日 17時) (レス) id: bb17b553d4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
