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しゃくりあげながら泣く凜華を抱きしめながら廉は思案に更けていた。
たしか、前にもこんなことあったよな…とか。
あの頃は可愛くない女だな、だなんて思っていたんだっけ。
そう考えると思わず笑みがこぼれた。
「なに笑ってるのよ！なにがおかしいのよ！！」
廉の腕の中で凜華は怒っている。
その姿が可愛くて可愛くてしょうがないと廉は思った。
「前にも、こんなことあったかなって思って」
「そうかしら」
すげない凜華の返事に廉は安定の困り顔だ。
「あたしも」
「？」
「あたしも、好きだから」
消え入りそうな声で凜華は言った。
「貴方があたしのことを好きなくらい、あたしも貴方のこと好きよ」
「じゃあ俺のこと相当好きなんじゃん」
罵倒が飛んでくるかな、と廉は覚悟していたが、それは無駄な覚悟だったらしい。
「そうね」
凜華はおとなしく同意したのだ。
「うーん、でも俺のが凜華のこと好きかな」
「なんですって？！偉そうに！！」
「だってほら、俺のが片想い期間長いわけじゃん？？」
「意味わかんないこと言わないでよ！じゃあ、あたしは生まれる前から貴方のことが好きって言うわよ！？」
「……いや、それはないだろ」
廉が思わず吹き出すと、凜華はみるみる赤くなる。
それから廉を突き放すと顔を真っ赤にして怒った。
「ねぇ！馬鹿にしてるわよね？！してるでしょ？！」
「してないしてないって！」
「嘘はよしなさい」
凜華は廉のネクタイをぐっと掴む。
首元が絞められて廉の顔が歪んだ。
実力行使は反則だ。
「…ゴ…ゴメンナサイ」
「謝れなんて言ってないわよ」
艶やかな凜華の目線に目が離せなくなる。
デートに誘うのも、手をつなぐのも、初めてのキスも、いつだって廉からだった。
そんな恥ずかしがり屋の彼女からのキスはそれはもう破壊力抜群で、廉はへなへなとその場に倒れこんだ。
「…情けないわね、本当に」
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花木 悠愛(プロフ) - ゆーさん» コメントありがとうございます！キュンキュンしていただけたなら幸いですー(≧∇≦*)!! (2015年3月22日 17時) (
レス) id: adb19f22ec (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - キュンキュンしますね*これからも頑張ってください！ (2015年3月18日 17時) (レス) id: bb17b553d4 (このIDを非表示/違反報告)
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