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困った。
困ったことに見つからない。
俺はこうして壇上に上がって話しながら必死になってあの女の子を探していたのに。
俺に未来を示してくれた、あの女の子。
名前も何も知らないのがまた困ったことだ。
入学式が終わってから、他の生徒たちは必死になって新しい友達を作ろうとしている。
新学期定番の光景だ。
普段の俺ならきっと知らない子に話しかけたりとかするんだろうけど、今の俺にそんな余裕はない。
「お前、名前は？」
爽やかなイケメンが俺に話しかけてきたが、そんなことしてる暇はない。
「お…大見廉！でもごめんね、島崎！俺急いでるんだ！」
相手の名前なんて聞かなくても名札があるじゃん。
そのうち慣れてくるとみんなつけなくなるらしいけど。
勢いよく俺は走り出した。
とりあえず全クラス回ろう。
一年生が行けるところは全て行こう。
なんとしても見つけ出したい。
あの子に会うために俺はここの高校に来たのだから。
「……嘘だろ…？」
見つからない。
嫌な考えが頭を過ぎった。
俺が教えられた情報が嘘だった、とか…
あの子が入試で落ちた、とか…。
ため息がこぼれた。
そんなことは無いと信じたかった。
「！」
俯いていたら、誰かにぶつかってしまった。
「痛いわね！どこ見て歩いてるのよ！」
いきなり啖呵を切られてわけもわからず「ごめんなさい」と謝っていた。
すると彼女はふん、と鼻を鳴らしてツカツカとその場を去って行った。
俺は呆然としていた。
ため息が出るほど綺麗な女子生徒だった。
ふと我に返ってまずは呟く。
「けど、あんな口の悪さじゃ、モテないだろうな」
ーーー
更新、一週間に1話でも更新すると心に決めたはずなのにこんなことになって反省しております。言い訳ももうしません←
でも、修学旅行にワクワク学校、楽しかったですありがとうございます
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花木 悠愛(プロフ) - ゆーさん» コメントありがとうございます！キュンキュンしていただけたなら幸いですー(≧∇≦*)!! (2015年3月22日 17時) (
レス) id: adb19f22ec (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - キュンキュンしますね*これからも頑張ってください！ (2015年3月18日 17時) (レス) id: bb17b553d4 (このIDを非表示/違反報告)
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