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「お主は、逆にもう少し、老人をいたわらんかい!」
老師父様が叫ぶ。
「まったく。……大鵬殿ともあろうお方が、女子(おなご)一人相手に焼きもちを焼くなど……」
嘆かわしい……! そう、天を仰ぐ老人。
「別に焼きもちなど焼いてはおらん!!」
腕を組んで、老人から目をそらす大鵬は、なんだか子どものように見えた。
さっきの朱姫様といい、大鵬といい、目の前の老師父様といい……神様方は、誰もが無邪気なのだな、そう思えた。
もちろん、偉い神様に面と向かってそんなことは言えなかったけど。
同時に。
目の前の老師父様と、大鵬は……放っておけば、いつまでも二人で口論して、収拾がつかなそうに思えて。
「……えっと」
私は自分がどう振舞うべきか、少し迷った。
そうしたら。
「お主ら、いい加減にせぬか!! 花嫁……A殿が困っておるじゃろう!!」
今日一番の大声をあげたのは、朱姫様だった。
「す、済まぬ……朱(あけ)」
「儂も、花嫁殿との初顔合わせで、ちと張り切りすぎたの。いや、済まぬ」
二人が揃って、朱姫様に頭を下げる様子をみて。
(……強い)
朱姫様が、この三人の神様のなかで、実は一番強いんじゃないのかな……、そんなことを考えていたら。
「A! お主も、こやつらが煩いと感じたら、遠慮せず、いうのじゃぞ!?」
何故か、私まで怒鳴られた。
「はい。……頑張ります」
神様を怒鳴りつけるだなんて。
そんなこと、想像したこともなかったから。
できる自信がなかった。
だから、最後は小声で頷いた。
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【御礼】7/28
A様、ここまでお読みくださり、ありがとうございます。
昨日更新後ですが、お星様が黄色になりました。
そして……驚きのランキング入りや、ピックアップ。。
普段は二次創作夢書きをしているため、オリジナルでここまで読んでくださる方がいらっしゃること……予想しておりませんでした。
まさかまさかが重なって、困惑しながらも……。
やはり読んでくださる方がいらっしゃり、何かしら反応してくださる方がいるのは嬉しく。
……とても感謝しております。
コメントで、アドバイスを下さる方、応援してくださる方……本当にうれしいです。
有難うございます。
お気に入りや、評価も非常に励みです。
宜しければ、今後もお付き合いくださると幸いです。
宜しくお願い申し上げます!
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一花(プロフ) - Nonさん» (続)しかし、物語にのめり込める……そう仰っていただけ嬉しいです。ありがとうございます。国語力は……常に平均レベルでした(汗) 夢想力は多少あるかもしれません(笑) Nonさんこそ、とても誉め上手です。沢山、嬉しい言葉をくださり、ありがとうございます! (2014年8月30日 23時) (レス) id: efaaeba1ca (このIDを非表示/違反報告)
一花(プロフ) - Nonさん» ありがとうございます。後編もなるべく楽しんでいただけるよう、精進いたしますね。少し間が空きますが、公開時は宜しくお願い申し上げます! それから、文章……お褒め頂き有ありがとうございます。力があるかは私自身は判断を読者様に委ねるしかできません(続く) (2014年8月30日 23時) (レス) id: efaaeba1ca (このIDを非表示/違反報告)
一花(プロフ) - 光珂.さん» ありがとうございます! ボード、確認いたしました。本当にありがとうございます! レスさせていただきましたので、またご覧下さると幸いです。本当にありがとうございます! (2014年8月30日 23時) (レス) id: efaaeba1ca (このIDを非表示/違反報告)
Non - どうも、またNonです。後編すごく楽しみにしてます!一花様はほんと文章力が凄くあると思います。国語とかは得意なほうでしょうか?凄く物語にのめり込めるので大好きです!あと、誉めるのもとても上手いですよね! (2014年8月26日 6時) (レス) id: 240a63bd27 (このIDを非表示/違反報告)
光珂.(プロフ) - こんにちは。 前編完結、おめでとうございます! 誤字脱字のチェックをしたのですが、諸事情でボードの方に書かせて頂きました。 お時間のある時に確認お願い致します。 (2014年8月25日 16時) (レス) id: 21af548d66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:一花 | 作成日時:2014年7月22日 22時