48 ページ48
ピンポーン、、、
母「はーい、」
「ご無沙汰してます、崇裕です、」
母「いらっしゃい、今開けるわね。」
すぐにお母さんが玄関を開けて中へ招いてくれた。
「すみません、なかなか顔出せなくて、」
母「いいのよいいのよ忙しいでしょう、気にしないでね。」
優しい笑顔でそう言うてくれるお母さん。
俺が来おへんかったこと、全然責めへんねんな、、、。ほんま、優しい人や、、、。
お母さんの後をついてリビングにいくけど、そこにも、ダイニングにもキッチンにもAの姿はない、、、。
「、、あ、、Aは、、？、調子悪いですか、、？」
母「…いいえ、そうじゃなくてね、ちょっと緊張してるみたいで、、」
「…そうなんですか、」
母「でも、会ってやってくれないかしら。
A、今日は結構しっかり話もできてね、」
そう言ってお母さんはAの部屋へ案内してくれた。
母「A？崇裕くんきてくれたわよ。」
………、返事はない。
コンコン。
「…A？、、入っても、ええ？」
やっぱり返事はなかったけど、お母さんが頷いてくれたからそっと入ることにした。
「……A、？」
ベッドでブランケットを被って丸くなっとるA。
「……A、、、。
起きとる、、やろ、？」
返事はしてくれへんけど、そっとベッドの端に腰掛けることにした。
「もう俺と話したない、、、？」
……ふるふる、と、わずかにブランケットが揺れた。
「……あんな、少しだけ、聞いて欲しいねん、、、。」
『……』
「……最近は、落ち着いて過ごせとるみたいで、良かった。
やっぱり、安心して過ごせるんが1番よな、。
……Aのこと、大事にしたかったんに、、、逆に苦しめてごめんな、、、。
、あんなこと言わせてごめん。」
『……っ、』
「……やけどな、俺、一緒に過ごせてほんまに幸せやったよ。
Aにはたくさん辛い思いさせてもうてほんまにごめんな。…俺のわがままに付き合ってくれてほんまにありがとう。あんなふうに離れてもうたけど、できる限りAと暮らすことができてほんまに幸せやった。」
『………っ、ほん、、とに、、？』
「ん…？」
モソモソ、とブランケットの塊が動いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 140人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふう(プロフ) - キリアイさん» コメントありがとうございます！訳あってこのお話から離れていました。もう皆さん忘れてしまっているかな…と思っていたので、待ってていただけてとても嬉しいです！ありがとうございます(^^)これから厳しい現実に立ち向かっていく2人を応援していただけたら幸いです。 (2022年9月19日 18時) (
レス) id: 5f1038965c (このIDを非表示/違反報告)
キリアイ(プロフ) - 感想失礼します。更新、待ってました。もう、涙でいっぱいです。2人には、幸せになって欲しい。でも、難しい現実。これからの展開を楽しみにしています。ふうさんのペースで、頑張ってください。 (2022年9月19日 18時) (レス) @page40 id: c611dfe356 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ふう
| 作成日時：2021年9月10日 16時
