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帰りの車は、少し静かやった。
俺が話しかけても、会話はあまり弾まんくて…。
きっとA、落ち込んどる。
「…ちょっと、ドライブせぇへん？」
『え？でも、、、』
「大丈夫、もう夜やし。東京戻らんければええねん、笑」
『…そういうもの？』
「そういうもんや、笑」
前に約束した、ドライブデート。
長い題名やって笑ったんを、Aは覚えているやろか。
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山から見下ろす夜景と、見上げる星空は、ゆらゆらと綺麗に光っていて、2人で静かに手を繋いで過ごした。
『……綺麗。』
「ほんまやな。」
『なんで揺れてるように見えるんだろ？』
「…俺が揺らしてんねん」
『ふふ、どうやってよ、笑』
「ほれ、」
と、ふざけてAの体を揺する。
『ふふ、もう！笑』
「笑」
『、、へへ。』
「………、
……愛してんで。A。」
『……うん、私も、愛してる。』
「ほんまに、ずっと一緒に居ろな、」
『…うん、、、
……崇裕、？』
「ん…？」
『…幸せだよ。本当に、私。
崇裕と居られるだけて、幸せ。』
「、、っ、」
『ふふ、、。
ずっと、、このままだったらいいのになぁ、、、』
「、ほんまやなぁ、、、」
少し泣きそうな声で、Aはそっと俺にもたれかかってきた。
横から腕を回して頭を撫でると、そのうちにくぐもったような声で泣き始めた。
「……
…俺がおるから。
これからもずっと、、、、」
…大変なこともあるけど、楽しく過ごしてきたんや。
俺はAとおると幸せやし、今まで通り、これからやって幸せな時間はたくさんあるんや。
俺が、守る。俺がAを支え続けるから。
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その夜ずっと見上げてた空に、流れ星は１つも流れへんかった……。
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こん時でさえ、やっぱり俺はなんも分かってへんかった。
どんだけAが悩んどったのか、どんだけ必死に生活しとったのか。
俺はいざとなったら、頼るべきところに頼ろう、って。それまではなるべく俺が、って。
こん時すでに、誰が見ても俺たち2人の生活はもう無理な状況やったのに、、俺は意地になって気付かんふりをしとった。
Aはいつも、俺が帰ってきたときには笑顔でおってくれた。
……俺がおらん時にどれだけの不安と闘っとったんかも知らずに……
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ふう(プロフ) - キリアイさん» コメントありがとうございます！訳あってこのお話から離れていました。もう皆さん忘れてしまっているかな…と思っていたので、待ってていただけてとても嬉しいです！ありがとうございます(^^)これから厳しい現実に立ち向かっていく2人を応援していただけたら幸いです。 (2022年9月19日 18時) (
レス) id: 5f1038965c (このIDを非表示/違反報告)
キリアイ(プロフ) - 感想失礼します。更新、待ってました。もう、涙でいっぱいです。2人には、幸せになって欲しい。でも、難しい現実。これからの展開を楽しみにしています。ふうさんのペースで、頑張ってください。 (2022年9月19日 18時) (レス) @page40 id: c611dfe356 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふう
| 作成日時：2021年9月10日 16時
