21 ページ21
.
目が覚めるとまだ6時前やった。
あかん、腰痛いわ、、、こんなとこで寝てもうた…。
少しストレッチして、水を飲んで。
8時ごろ、Aはぽやぽやしながら起きてきて、普通に『崇裕〜、』って話しかけてくれた。
良かった、、この感じやとたぶん覚えてへんわ。
いつものように朝のルーティンを済ませて仕事に向かった。
今日は早く帰れるやろうし、Aの好きな甘いもん買うてったろ。喜ぶで。
.
.
数時間後。
予定通り終わって、プリン買うてAの嬉しそうな顔を思い浮かべながら帰った。
「ただいま〜
A〜？」
あれ、、、
「A〜？」
え、、、あれ、やけに静かやな…。
そう思ってリビングに行くけど、Aの姿はない。
仕事部屋や、寝室にもおらへん、
トイレも風呂も空やし、、、キッチンのカウンターの向こうも、ウォークインの中も、、、、どこにも居らへん、、、、
おかしい、、、と思ってシューズクロークを見ると、
「うそやろ、、、」
靴、、、スニーカーが一足ない。
1人で外に出ない約束なんに、まさか1人で出かけたんか？
慌ててスマホにかけるけど、Aの仕事部屋からスマホの音がする。
、、、置いてった……？
え、ちょい待ってや、鍵も置いてっとるやん。、、え、財布もや。
は、、、？
なんでや？なんかあったんか？
誰かが来た？
もしかして、、、、
徘徊、、ちゃうよな、、、？
心臓がドクンと鳴った。
まさか意識がはっきりせんまま出かけてったんか、、、？
そんなわけない。そない悪くなってへんやろ。
そんな、、、そんなこと、、、っ、、
、、、そう思いたいのに、、、鍵も無しに手ぶらで出かけるなんて…考えられへん……。
あかん、、しばらくAは1人で外出なんてしてへん。道分かるんか？！帰ってこられへんくなったら、、、、？
血の気がサーっと引いたその時、
ヴーヴー、とスマホが震えた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 140人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふう(プロフ) - キリアイさん» コメントありがとうございます！訳あってこのお話から離れていました。もう皆さん忘れてしまっているかな…と思っていたので、待ってていただけてとても嬉しいです！ありがとうございます(^^)これから厳しい現実に立ち向かっていく2人を応援していただけたら幸いです。 (2022年9月19日 18時) (
レス) id: 5f1038965c (このIDを非表示/違反報告)
キリアイ(プロフ) - 感想失礼します。更新、待ってました。もう、涙でいっぱいです。2人には、幸せになって欲しい。でも、難しい現実。これからの展開を楽しみにしています。ふうさんのペースで、頑張ってください。 (2022年9月19日 18時) (レス) @page40 id: c611dfe356 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ふう
| 作成日時：2021年9月10日 16時
