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_____準備室。
《もう一回、整理してみよ。
何がベストなのかしっかり考えて……
私たちの答えを出そう。》
冬華のその言葉に、
クラス全体が頷き、再び話し合いが始まる。
その光景をモニター越しに見ていた柊は涙を流し、口元を抑えていた。
「届いてたんだなぁ……。
一人一人が目の前にある問題とどう向き合うべきか、想像力を働かせて、いろんな可能性を鑑みる。
自分だったらどうするか、相手が自分だったらどうすべきかを考えて、
其々の思いをぶつけ合う。
俺の伝えたかったことがちゃんと……、
届いてるんだな。」
柊が目指したものの形が、そこにはあった。
自分がやってきたことは無駄じゃなかった、
そう思えた瞬間だった。
伝った涙は、喜びの涙だ。
同じく涙を流す茅野は、自分の涙を拭って
柊にハンカチを差し出した。
「このタオルも先生の思いが伝わったから使えるようになりました」
柊はハンカチをじっと見つめた後、受け取った。
「ありがとう…」
柊の言葉は、間違いなく全員に届いている。
それを、生徒たちが証明してくれた。
教師としてこんなに嬉しいことはない。
その時……
.
「!!」
.
この場に似つかわしくない、警報音が鳴り響いた。
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柊一颯LOVE - セレーナ・ラフィーネさん» どういたしましてこちらこそ宜しくお願いします (2020年1月18日 0時) (携帯から) (レス) id: 0760400581 (このIDを非表示/違反報告)
セレーナ・ラフィーネ(プロフ) - 柊一颯LOVEさん» ありがとうございます! (2020年1月17日 18時) (レス) id: 50bf8bc3a8 (このIDを非表示/違反報告)
柊一颯LOVE - 楽しみに待ってるからね頑張ってね (2020年1月12日 18時) (携帯から) (レス) id: 0760400581 (このIDを非表示/違反報告)
セレーナ・ラフィーネ(プロフ) - 柊一颯LOVEさん» ありがとうございます!頑張ります! (2020年1月11日 7時) (レス) id: 50bf8bc3a8 (このIDを非表示/違反報告)
柊一颯LOVE - セレーナ・ラフィーネさん» 作品凄く良かったよ主人公と柊一颯の絡みを沢山書いてね応援してるよ (2020年1月9日 5時) (携帯から) (レス) id: 0760400581 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セレーナ・ラフィーネ | 作成日時:2019年7月18日 23時