偽り笑って 5【3年A組】 (ページ22)

今日:12 hit、昨日:19 hit、合計:145,434 hit

14 ページ22

「俺には学生時代から付き合ってる恋人がいた。

彼女は武智先生の秘密を暴いた事でフェイク動画を流されて、それがきっかけで精神が病んだ。

俺はそのフェイク動画の証拠を掴むために武智がいるこの、魁皇高校に入った。

だが、学生時代に患っていたガンが再発して無駄に月日を過ごすことになった……

そんな時、景山のフェイク動画が投稿された。

俺は景山に会って話を聞くことにした…
けどその帰り、景山は武智を説得するために一人で学校を出て亡くなった…」

澪奈が亡くなった話を聞くのは、今でも辛い。
それでも目を背けられない……

背けたら、澪奈に怒られちゃうね。

「じゃあやっぱり武智が…？」

「あの日、武智は景山に会っていない。
景山を殺した本当の犯人は…__________。」

・

「景山は泣きながら俺に訴えたよ、
"私はもう私じゃない、助けて先生…っ。"って。

結局俺は何も出来なかった、
景山の力になってやれなかった……

あの日無理にでも一緒に行っていたらこんな悲劇は起きなかったんじゃないかって

自分を責めたよ……！

でも、その時は回避できてもいずれこのままだと彼女は同じ目に合ってたんじゃないかって！

そう思ったら…

俺は今回の事をきちんとっ、！

ちゃんとっっ、！！

明日の活力に変えるべきだと考えるようになった…」

やっぱり、先生の言葉を聞いてると……涙が溢れて止まらなくなるよ、、

何でだろうね…。

「景山が亡くなった日…
俺は余命を宣告されたんだ。

景山よりも先に死ぬはずだった俺がやるべき事は何なのか…自問自答を続けた結果、今回の計画に至った。

俺の目的は3つある、

1つ目…武智大和に自分が犯した過ちを気づかせる事、彼女達が味わった苦痛を体験させる事で罪の重さを知ってほしかった。

そして2つ目、これが立てこもった最大の理由だ。
それは、

__________。」