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「手、見せろ」
「え、」
「いいから」
私は、さっきナイフを掴んで血だらけになってしまった左手を先生に見せた。
よく見ると、結構切れてて見てると痛い……
「何でこんな無茶したんだ、」
「……咄嗟に？」
本当に、咄嗟の行動だった。
ナイフの柄の部分を掴むとか、他にも方法はあったはずなのにね……
馬鹿したわ、私。
「全く…」
先生はそう言いながら、傷を消毒して包帯を巻いてくれる。
……あ、先生、包帯巻くの結構上手い。
そんな呑気なことを考えていられたのも最初だけ。
それと入れ替わるように考えたのは、昼間の先生の言葉。
"俺には……お前が、自分を偽ってるようにしか見えないけどな"
「……せんせ、」
「何だ」
「先生の言う通りだよ、私は…自分を偽って生きてきた。
勿論、馬鹿やってる私の全部が嘘なわけじゃないけど……周りの目を伺って、周りに合わせてた」
期待以上に、軽蔑されないように。
馬鹿やって、失敗した時の保険をかけてた。馬鹿だからしょうがないって。
「澪奈にも言われたんだ、"冬華はもっと本当の自分を出したほうがいいよ"って。
でも、私は適当にはぐらかした。"澪奈くらい強かったらそれも出来るかもね"って。
今考えれば、無責任な言葉だった。
澪奈の苦しみは……誰よりも知っていたはずなのに」
"ねぇ、それ、本気で言ってる？"
"え？どういうこと？
だって、澪奈は強いじゃん、素のままで生きられて"
何で、あの時言葉を選べなかったんだろう……
何で、私は…もっと違う言葉を使えなかったのかな、後悔ばかりが募る。
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セレーナ・ラフィーネ(プロフ) - いちきんぐさん» あぁ！ごめんなさい！ありがとうございます笑 更新ゆっくりかと思いますが、頑張ります！ (2019年2月17日 7時) (
レス) id: 50bf8bc3a8 (このIDを非表示/違反報告)
いちきんぐ - 石倉くんの漢字が岩倉くんになってましたよ 更新楽しみにしてます (2019年2月17日 6時) (レス) id: 1eed6503a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セレーナ・ラフィーネ
| 作成日時：2019年2月16日 23時
