Day1-1 ページ2
3月1日。
卒業まであと10日……
平穏な日々が今日も始まると思っていた。
それが現実だったら……私は、どれほど幸せだっただろうか。
.
「やっば、いつもより遅くなったー！！」
私は超特急で靴を履き替え、教室へとダッシュした。
走ればまだ間に合う！！頑張れ私！
「先生どーん！」
目の前で、教師が生徒にいじめられるという最悪な光景が繰り広げられた。
生徒はわざとぶつかって、先生が運んでいたダンボールの山を崩した。
ぶつかったのは、クラスメイトの魚住華、隣にいるのも同じくクラスメイトの宇佐美香帆。
そして……ダンボールを崩されたのは、私たちの担任である、柊一颯先生。
ぶつかった2人は、ホームルームに遅れないようにね〜っと行って去って行った。
………全く、くだらないな。
「大丈夫ですか？」
｢いいから、チャイムなるよ｣
これまたクラスメイトである茅野さくらが柊先生に声をかけるも……
柊先生は少し冷たく言い放った。
そして、さくらは去って行ってしまう………
「おはようございまーす、柊先生！」
「……小鳥遊か、」
「手伝いますよ、重いの持つのは慣れてるんで」
ヒョイっとダンボールを持ち上げて、台車に乗せる。
……思ったよりも軽かったな、これならチャイムまでには教室に行けるかな。
「流石の馬鹿力だな、小鳥遊」
「最低、女子にそんなこと言うとか……最低だよ。傷つくし。
………よっと、ほら、終わりましたよ柊先生」
ダンボールを積み上げ終わった私は、パンパンっと手についた埃を払って、
床に置いていた鞄を持った。
「ありがとな」
「いえいえ、……あーーっ！！！
ヤバイっ！このままじゃチャイム鳴っちゃう！！急がなきゃ！先生も急いだ方がいいよー！」
私はヒラヒラと柊先生に手を振ると、再び猛ダッシュで教室へと向かったのだった。
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セレーナ・ラフィーネ(プロフ) - いちきんぐさん» あぁ！ごめんなさい！ありがとうございます笑 更新ゆっくりかと思いますが、頑張ります！ (2019年2月17日 7時) (
レス) id: 50bf8bc3a8 (このIDを非表示/違反報告)
いちきんぐ - 石倉くんの漢字が岩倉くんになってましたよ 更新楽しみにしてます (2019年2月17日 6時) (レス) id: 1eed6503a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セレーナ・ラフィーネ
| 作成日時：2019年2月16日 23時
