痣 ページ6
その夜、久しぶりに他人と会った私は疲れたせいかそのまま死ぬように寝てしまった。
何時間寝たのかわからないが、朝じゃないことだけが確かな時間に目が覚める。
珍しく、自分で部屋の電気をつけた。
ぱっと、目に入るバレーボール。
私の部屋にあるのはモルテンの方。
なんとなくだが、ミカサより痛くないから好きだった。
私はそれを持って、ポンポンとあげたみたり、頭に乗せてみたりする。
ふわっと匂う、ゴムでも布でもない独特の匂い。
きっともし、私が他校に入っていたらまだバレーは続けていたのだろう。
でももう、やる気はない。
頑張ったって報われないのだから。
バレーが、か？
ふと、今日言われたクロの言葉が耳に響く。
それもそうだ。だけど、違う。
でも、なんだか痛いところを突かれた気分だった。
私はそのままボールを置いて、パソコンの電源をつけた。
そして、大好きなゲームをただひたすらやる。
気を紛らわせたくて。
だけど、どう頑張ってもチラつくクロの言葉と、バレー部の存在。
寝るにも寝れないし、なんて思いながら次は気軽に言葉を発信できる白い鳥が目印のサイトを見る。
リア垢と本垢があり、今日は久しぶりにリア垢の方を覗いた。
リア垢はまだ私が楽しく学校に行っていたときに作ったやつだ。
画面をどんどん下へと動かしていく。
『誰か音駒の男子バレー部のマネージャーやってよー』
と、誰だかもわからない人の発言が目に止まる。
とりあえず、音駒のバレー部ってだけでフォローした人だろう。
『誰か部活に入ってない人、いないんすかー』
とも書かれてる。
男子は強いんだからそのうち見つかるだろ、と思いながらそのサイトを閉じた。
だんだんと、何となく眠くなってから、私は電気を消してベッドに向かう。
その途中、ベッドの目の前くらいでガンッと、私は何かを足に当てた。
とてつもなく痛くてうずくまる。
何が当たったのかわからないが、とんでもなく痛かった。
私はポケットからスマホを取り出して、ライトをつける。
ぶつけた物を見ようと付けたライトだが、私は別の物に目を引かれた。
また、水色の痣ができていた。
まるで、そこにインクを垂らしたような形の痣が。
なんだこれ、と思いながら私はぶつかった物を確認する。
どうやら、ぶつかったのは、積み上げていた教科書のようだった。
こんなに痛むものか？と疑問には思ったがあんまり、気には止めず、ベッドに入った。
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あ - 内容がすごいわかりやすいです。続き待ってます (2020年5月7日 22時) (
レス) id: 2b1a6cecc8 (このIDを非表示/違反報告)
hitoesasami(プロフ) - kajjjenさん» 読んで頂き本当に感謝です…！！それに面白いなんて言って頂けて嬉しいです…！！応援、ありがとうございます、更新頑張ります！！ (2020年4月6日 17時) (レス) id: 41b3c0e585 (このIDを非表示/違反報告)
hitoesasami(プロフ) - 清川さん» 全然わかりやすいっすよ…！！そしてな、なんと！！？？そんな…嬉しすぎます…！！頑張ります！！本当にありがとうございます！！嬉しすぎて…(´；ω；｀) (2020年4月6日 17時) (レス) id: 41b3c0e585 (このIDを非表示/違反報告)
kajjjen - コメント失礼します！初めてこの作品を読ませてもらいましたが本当に面白いです！応援してます(^^) (2020年4月6日 9時) (レス) id: 6e12a7e235 (このIDを非表示/違反報告)
清川 - hitoesasamiさん» 俺、文作るの下手だから、伝わってよかった^^ログイン出来てないからお気に登録できないけど、ログインしてたら絶対お気に登録してた。しかも俺の中で☆100くらいついてるw頑張れ (2020年4月1日 20時) (レス) id: bdf93be9d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hitoesasami | 作成日時：2020年3月26日 3時
