拝啓カフカ ページ4
私は家に入り、必要な荷物をリュックに詰め込む。
要らないものは袋にまとめて置こう。
いつでも処分できるように、ベランダの鍵は開けておく。
布団は一回使ったからコインランドリーで洗おう。
洗って、外の物干し竿に掛けておこう。
頭でやる事の筋道を立て、その通りに動く。
彼らがどれだけ考察力が高かろうが、ここまでたどり着くには時間がかかるだろう。
敦さんの異能力を使わない限り。
私の勝手な主義だが、一度顔を背けた相手とは会わなければいけない用事がある時以外は会わないようにしている。
戸惑うから。
自分がしていることが正しいのか考えてしまうから。
「さて…。」
と、息をついて玄関の鍵を閉める。
そしてベランダから家を出た。
私はとりあえず、一夜を過ごせる場所、例えばネットカフェとかを調べる。
さすが都会、適当に街を歩くだけでそんな場所がわんさかみつかった。
変なことされれば仕返せばいいので雰囲気が良さそうなところに入る。
なんともいえない、普通のネットカフェだ。
昼間がゆえに部屋もいくつか空いていたのでここにすることにした。
これからしばらく拠点になるだろう。
外出はできるか、などいろんなことを聞いてから自分の部屋へと向かった。
外出はできないみたいだが、予約ができるようなので同じ部屋を夜中遅い時間に予約した。
今日の夜は出かけようと思っていたからだ。
昼間は探偵社の人達がうろついてる且つ、自分の姿をはっきりと見られることは好きではない。
だから昼間に外出するのはやめた。
「…さてさて。」
私はとりあえず、中也さんに連絡を入れる。
探偵社と揉めて抜けてしまいました、的なメールを送る。
多分返事は遅いだろう。何せまだ10時前だ。
仕事に行ってすぐ、くらいだろう。
彼も彼で忙しい筈だ。何せ幹部だから。
昨日初めて知った事実だ。
私ははっ、として携帯の充電を確認する。
『2%』
危ない危ない。
ガチャっとしたリュックから充電器を取り出して携帯を充電する。
「なにしようかな。」
意味はないが口に出す。
漫画、でも読むか。それとも…。
リュックから2冊の本を取り出す。
【拝啓カフカ】
それをパラっと、ページを開く。
とても綺麗に扱われてきたことがわかる本だ。相当な本好きに買ってもらえたのだろう。
私はその本をじっくり読み始める。
好きな食べ物を味わうようにゆっくりと、丁寧に。
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hitoesasami(プロフ) - 珈世さん» >>また、他にも評価が高い作品が多い中で、この作品を読んで頂きありがとうございました。 少しでも楽しませられたら幸いです。 本当にありがとうございました (2020年2月20日 7時) (
レス) id: 41b3c0e585 (このIDを非表示/違反報告)
hitoesasami(プロフ) - 珈世さん» ご指摘、ありがとうございました。本当に助かります…orzすぐ、誤字や誤った設定をしてしまう癖があり、誤字などがある作品の印象って悪くなると思うんです…。なので、珈世さんのような方がいらっしゃると本当に助かりますorz >> (2020年2月20日 7時) (レス) id: 41b3c0e585 (このIDを非表示/違反報告)
hitoesasami(プロフ) - Nightさん» >>また、文ストと混ると言うことは、文ストは好きだけどグロは苦手、と言う人も読めるような、マイナスな印象を与えず書けていたみたいで良かったです。 最後になりますが、他にも引き寄せられる作品がある中で読んでいただき本当にありがとうございました。 (2020年2月20日 7時) (レス) id: 41b3c0e585 (このIDを非表示/違反報告)
hitoesasami(プロフ) - Nightさん» Nightさん、コメントありがとうございます。内容を好んでいただけて、本当に嬉しい限りです…昇天できます…。それと、文ストと混ぜる、そして文ストの世界に転生する夢主が喰種という不思議な設定が上手く惹きつけられる要素になっているようで安心しています…orz >> (2020年2月20日 1時) (レス) id: 41b3c0e585 (このIDを非表示/違反報告)
hitoesasami(プロフ) - 夜雨ナナトさん» >> 最後になりますが、数多くの作品の中でこの作品を読んで頂きそして、応援していただき本当にありがとうございました (2020年2月20日 1時) (レス) id: 41b3c0e585 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hitoesasami | 作成日時：2020年1月15日 0時
