＊9駅目＊ ページ9
俺はすぐに着信履歴からAちゃんに電話をかけ直した。
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ…
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ…
『はい。』
2コール目で出てくれて
少しホッとした。
「あのっ、Aさん、ですか？？」
『はい、そうですけど…。』
「僕、さっきの満員電車でAさんに壁ドンしてもうた者ですけど…。」
『あっ！あの関西弁の！！』
「そうですそうです！！
小瀧望って言います。
それで、あの、ピンク色の定期ケース落とされませんでした？？
中に定期と学生証の入った。」
『あ、やっぱり落としてたんですね。
それで小瀧さんが拾ってくれてわざわざ私に電話をかけてくれたんですか？？』
「そうです。
よかったー持ち主が見つかって。
今日中にお返しした方がええですよね？
明日学校行く時とかに使いますよね？？」
『そうですね…。
明日使いますね…。』
「今からお会いすることって出来ますか？？」
『今からですか？？
んー…
大丈夫ですよ。』
「僕も今仕事終わったんでー
んーじゃー…
〇〇って言う居酒屋にきてもらってもええですか？？
そこで"小瀧ですけど"って言えばわかると思うんで
！」
『はい、わかりました。
何時頃行けばいいですか？？』
「んー僕もこれから行くんで…
今から１時間後でも大丈夫ですか？？」
『大丈夫ですよ。』
「じゃーそれで！
ではまた後で！！」
はぁぁぁぁぁぁ緊張したぁぁぁぁぁ！！！！
照「なになに、誰からだったん？？」
「んー…内緒ー。
なぁ、照史、飯〇〇ってこで食わへん？？」
照「あぁ、ええよ！！
俺が予約しよか？？」
「さっすが親方！！
あざーーすっ！！
ゴチになりまーす！！」
照「いや、予約はするけど、奢らへんよ？？」
「えーケチぃー(・ε・｀ )」
照「ケチで結構ですぅー。
ほら、行くで！！」
俺はAちゃんに会えるのを楽しみに
(もちろん照史と2人で飯食えるのも楽しみやけど)
軽い足取りで居酒屋へと向かった。
.
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作者名：虹色流れ星 | 作成日時：2017年9月13日 22時
