＊45駅目＊ ページ45
お店に戻って個室に入ると
まだワイワイやってた6人が
一斉に私とのんちゃんの方を見る。
流「あれ？？
Aちゃん帰ったんやないん？？」
『帰ろうかと思ったんだけど…
みんなに伝えたいことがあって
のんちゃんと戻ってきたの。』
崇「もしかしてー…
望、成功したん？？」
濱ちゃんにそう聞かれて
「おん！」
と嬉しそうに頷くのんちゃん。
そんなのんちゃんを見た濱ちゃんはのんちゃんに駆け寄り
崇「よかったなぁ。
ほんま、よかったなあ。」
とのんちゃんを抱きしめた。
事情がわからない他の5人は
頭にハテナを浮かべて
その光景を見ている。
淳「のんちゃん、説明してや？？」
「俺、Aちゃんと付き合うことになりましたー！！！」
のんちゃんはテンション高めでそう言った。
たぶん、ここの空気が凍りついたりしないように
わざと明るく振舞ってるんだって
私にはわかった。
大事なメンバーに、大事な話するのに
ものすごく勇気がいることは私にもわかる。
だから持ち前の明るさを武器にして
勇気を奮い立たせて話してくれたんだと思う。
私と付き合うことになったことを
大事なメンバーに許してもらうために。
そんなメンバーの反応はと言うとー
突然ののんちゃんの告白に
驚き、一瞬シーンとなったけど
すぐに
淳「のんちゃん、おめでとう。」
流「そんな大事なこと早言えやー！」
智「おめでとさん。」
大「小瀧に先越されたー！！」
崇「ほんまのほんまにおめでとう！！
望もAちゃんも。」
意外にもあっさりと私たちのことを認め、祝福してくれたメンバー達。
あっくんも
照「おめでと。」
やるせない笑顔を私たちに向けてそう言った。
私はそっと照史くんに近付いて
『ごめんね、あっくん。』
みんなには聞こえないように謝った。
照「ええよええよ！
良かったやん、のんちゃんと付き合うことになって。」
気まずくならないように明るく私に接してくれるあっくん。
『無理しなくてもいいよあっくん。
ハッキリさせなかった私が悪いから
酷いこと言われる覚悟できてるし。』
照「じゃあ…約束して。
絶対望と幸せになるって。」
ーそんなことで許してくれるなら
『うん。
絶対のんちゃんと幸せになるね。』
私がそう約束すると
太陽みたいな笑顔であっくんは祝福してくれた。
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作者名：虹色流れ星 | 作成日時：2017年9月13日 22時
