ひと駅の恋（Nozomu.K） (ページ44)

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＊44駅目＊ページ44

ーYouー

昨日のんちゃんと一緒にいた人はのんちゃんの彼女じゃなくて、お姉さんだったことに驚かされたけど

のんちゃんの彼女じゃないってことがわかってホッとした。

私の勘違いでのんちゃんに嫉妬させちゃったけど

こうしてお互い好きだってことに気付いて、

晴れて、大好きなのんちゃんの彼女になれて
正直浮かれている自分がいる。

ーあれ？？

でも、何かまだ一つ忘れてる気が…

ーあ！！！！！！

『あっくん…。』

「ん？？

照史がどうしたん？？」

優しい顔をしたのんちゃんが
優しく聞いてくる。

『んーとね…

あっくんに…告白…されたの。』

「え！？！？

いつ！？！？」

『お店出る前…。』

「何て言われたん！？！？」

『んーと

"俺、Aちゃんのことが好きやねん。

俺じゃアカンか？？"

"すぐに答え出さなくてもええから

考えてくれへん？？"

て。

"わかった、考えとく。"って私は返したけど…。』

「まさか照史に先を越されてたとは…。」

目で見てわかるようにガッカリしてるのんちゃん。

『あっくんに告白された時、本当は迷ったの。

のんちゃんのこと諦めようと思ってたし、
あっくんと話してて楽しかったし。

でもね、やっぱり心の奥ではのんちゃんじゃないとダメな自分がいたの。

ここであっくんの優しさに甘えちゃダメだって
セーブかけてた自分がいたの。

だから今、のんちゃんのことが好きで諦めきれなかった私がいるの。』

「そっか。

俺を選んでくれてありがとぉ。

照史には申し訳ないけど。」

『あっくんには私からちゃんとごめんなさいするね。』

「いや、俺も一緒に行く。

なんなら今戻って伝えに行こか。

メンバーにもちゃんと報告したいし。」

『うん。そうだね。』

私とのんちゃんは来た道を二人並んで戻った。

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