*41駅目* ページ41
ーYouー
のんちゃんに
のんちゃんのことが好きだって伝えると
まるで壊れ物を扱うように
優しく抱きしめてくれた。
好きな人にこんなにも大切に抱きしめられて
私の心臓は壊れてしまうんじゃないかってくらい
ドキドキしていた。
そして、
『俺も…
俺もAちゃんのこと好きや!!
愛しとる。』
のんちゃんも私のことを好きだって言ってくれて
ドキドキ高なっていた私の心臓は
一瞬止まった。
頭が追いつかないうちに
のんちゃんが私の体を離したかと思うと
もう1度、
『愛しとる。』
そう言うと
優しく、甘い、キスが落とされた。
キスをされてやっと状況が理解され
今まで起きたことが現実味を帯びてきて
今キスをしたのんちゃんの唇の熱が
自分の唇にぬくもりとして残っていて
夢じゃないことを実感した。
でも、ふと思い出す。
…昨日見た歳上のキレイな女の人のこと。
『ね、のんちゃん。
両想いってことは…
のんちゃんの彼女は今から私ってこと??』
「おん!
あ、でもAちゃんが嫌だったら彼女じゃなくても…
あーー!!でもせっかく両想いやし
できれば付き合って俺の彼女になってもらいたいんやけど…。」
『嫌、とかじゃないんだけど…。』
わたしがあの女の人のことを言おうか、言うまいか躊躇っていると
『ん??
何か不安なことあるん??』
私の顔を覗き込んできたのんちゃん。
『んーとね…。
昨日…見ちゃったの…。』
「ん??
何を見たん??」
『…のんちゃんが、歳上のキレイな女の人と一緒にマンションを出るところ…。
彼女…なんじゃないの??』
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作者名:虹色流れ星 | 作成日時:2017年9月13日 22時