ひと駅の恋（Nozomu.K） (ページ40)

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＊40駅目＊ページ40

ーNozomuー

ーえ？？

ー今…何て？？

俺の耳がおかしくなったんやろか…？？

Aちゃんから

"俺のことが好き"

って言われた気が…

『のんちゃん、のんちゃんの耳がおかしくなったわけじゃないよ。』

「え、今の俺の心声聞こえてた？？」

『ダダ漏れだったよ。笑

それにー

私が今言ったこと、嘘でも空耳でも幻聴でもないよ。』

「な！なぁ！！

もう1回言ってくれへん？？」

『え…？？

もう1回言うの…？？』

みるみるうちに顔を紅く染めるAちゃん。

そんなとこさえかわいくて、愛おしい。

『これで最後だからね？？

…のんちゃんのことが

好きです。』

"好きです。"

Aちゃんにそう言われた瞬間、

考えるよりも体が動いていて

もう逃がさないように

離さないように

だけど壊れないように

優しくAちゃんを抱き締めた。

『俺も…

俺もAちゃんのこと好きや！！

愛しとる。』

俺はそっとAちゃんを離して

もう1度、

『愛しとる。』

Aちゃんの目を見て言うと

まるで結婚式の誓いのように

ーキスをした。

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