＊26駅目＊ ページ26
問題:ただ今俺、こと、小瀧望はどこにいるでしょーか？？
答え:新幹線の中☆
これが俗に言う
"トンボ帰り"っちゅーやつか。
なぜ、こうなったかと言うと…
いきなり楽屋に入ってきたマネージャーは
"7人でドラマが決まった。"
そこまでは良かった。
俺らも驚いたけどすごく嬉しかったし
やったるって言う気持ちが大きかった。
でも、次のマネージャーの言葉で俺らは絶句した。
マネ｢今日の収録が終わったらそのまま東京に行ってもらって
明後日打ち合わせだから！
じゃ、そう言うことでよろしく！｣
そう言ってそそくさと楽屋を出ていったマネージャー。
突然のことに驚き、身動きできない俺たちをそのままにして
置いて行ってしまった。
番組収録は無事終わり、なんとか最終の新幹線に乗ることができて
今ここ。
とりあえず今日帰る予定だった実家に電話をかけようと思った時
丁度タイミングよくオカンから電話が来て
通話ができるスペースまで移動してから電話を取った。
｢もしもし。｣
望母『もしもし望？
今どこにおるん？？』
｢あー…今東京行きの新幹線の中。｣
望母『え？？今日帰ってくるんやなかったん？？』
｢そのつもりやったやけど急遽東京にトンボ帰りすることになってん。
やから今新幹線で東京向かっとる。｣
望母『なら丁度良かった！！』
｢へ？？｣
息子が久しぶりに帰るはずだったのに帰れなくなって寂しい思いしてるんかと思ったら
まさかの言葉に驚く。
望母『明日お姉ちゃんが東京に用事あって行くから
東京の案内と家に泊まらせてあげて欲しいな思て。』
｢え、姉ちゃん東京来るん？？
まぁ、明日は事務所行くだけやからその後何もないし案内とかできるけど。｣
望母『じゃあお願いね！！
また帰ってくる時連絡よろしくねー！！』
ﾂｰﾂｰﾂｰ。
言いたいことだけ言って切られた電話。
せっかく明日はゆっくり出来るかと思ってたのに。
まぁ久しぶりに姉ちゃんに会えるしええか。
.
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作者名：虹色流れ星 | 作成日時：2017年9月13日 22時
