ひと駅の恋（Nozomu.K） (ページ19)

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＊19駅目＊ページ19

ーYouー

朝、目が覚めると見慣れない天井が目に入り、見慣れないベッドの上にいた。

横を見てみると、すぐ側にはのんちゃん。

急いで自分の身なりを確認してみると

服は男物のスウェットだったけど下着はちゃんと身に付けていてホッとした。

いくらなんでも知り合って1日で体の関係を重ねるわけにはいかない。

まして、相手は天下のジャニーズ事務所のアイドル様

一般人の私がそんな彼と体の関係になるなんて恐れ多いしおこがましい。

ー今、何時だろ…。

近くにあったのんちゃんの目覚まし時計を見てみると

時刻は10時ちょっと前。

そう言えば、今日お昼にはここ出て大阪に帰らなきゃいけないって昨日言ってたっけ。

すやすや眠るキレイな寝顔を少しだけど堪能してから
ほっぺをツンツンして起こしてみる。

でもほっぺツンツンだけじゃ起きないみたいで反応無し。

『のんちゃん、もう10時だよ。

そろそろ起きよ？？』

そう言ってのんちゃんの体を揺すると

「ん～～～～？？」

と、起きたかと思ったら

そのままのんちゃんの両手が私を覆い…

つまり、私を抱きしめたまま、
またスースーと寝息をたてて寝だした。

突然の出来事に一瞬何が起きたのか考えられなくなったけど

こんなことされてる場合じゃない！！

と、我に返り抱きしめられたまま

『のんちゃん！！起きてー！！』

のんちゃんの胸や腕を叩いて起こす。

「ん…A…ちゃん？？」

パッチリ2重の目が私を捉えると

「おはよ。」

と、寝起きの柔らかい笑顔で私におはようを言うのんちゃん。

『のんちゃんおはよう。

それより、そろそろ離して？？』

「ん？？

あっ！！ごめん！！」

と、パッと私を離してくれた。

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