今宵105 愛しき人 ページ13
紗「ﾋｯｸﾞ…ｸﾞｽﾞﾝ…………
ど、どうじまじだ？Aざん
((A「紗々ぁあああああああ！？
ど、どうしたの？
って……此方が聞きたいよ！？
どうして、泣き声なの！？
ごめんよ、
私KYだから空気読めないんだ！」
だ、だいじょうぶでず。
だいじょうぶですがら…
うわぁあああああああん！！」
紗々ぁああああああああ！？
否、本当にどうしたよ！？
泣かした奴が居るなら懲らしめるよ？
逆に、泣かすよ！？←
A「兎に角、何で泣いてるのか
教えてくれない？
相談して良いから …ね？」
と私は、電話の向こうの紗々に
語りかける
すると、紗々も少し
落ち着きを取り戻した用で…
紗「はい。解りました。」
………
少しって、LVじゃねぇな……
まぁ、良いけど！！
紗「紅家は、代々…と言うか
子孫が沙恵様までの先代の記憶を
受け継いできているんです
それは、両親に聞かされ
受け継ぐのではなく、
赤ん坊の時から、
元々、自分にあった記憶の様に
植え付けられていくのです」
ごめん、知ってる((
本で読んだから知ってる((
A「それで？」
紗「私は……、私は…！
……沙恵様が、霍と言う名の
妖狐と会いたがって居たのは
知って居ました
沙恵様がこの記憶は
人狼を倒す為に有る物だと
必死に自分で、押さえてきた
気持ちを知って居ました。
ですが……、ですがｯ！！」
私の電話の向こうには必死に自分の
気持ちを打ち明けようとしながらも
彼女の子孫の為に残した
記憶に縛られて、
気持ちを打ち明けれない
か弱い、女の子が居た
何時も、頑張って居たのだろう
何時も、その気持ちを
打ち明けれずに居たのだろう
バラすまい、バラすまい…！
とするあまり
愛しき人を傷つけてしまう時もあった
でも、彼女には
それが自分を守る、方法だったのだ
紗「………響をｯ！
響を……
愛しく思ってしまったんです！！」
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作者名：今宵 赤雀 | 作成日時：2014年12月14日 17時
