今宵58 in響 距離 ページ10
紗「嘘…………ですよね?」
響「え?」
紗「嘘ですよね?」
そう言い
紗々は俺の目を見る
何で…バレて……?
響「やだなぁ、嘘じゃ無いy
((紗「それも嘘ですよね?
心の気の乱れからして、
完璧な嘘です。
常人なら騙されない位
高密な嘘ですけど…
私は騙されませんよ。」
だから
だから……
嫌だったんだ
何でも見透かしていくし…
だから、嫌いなんだ
気とか、心の揺れとか
精神的な事には、俺は…
弱いから
だから…
だから…!!
会いたくなかったんだ…!!
紗「どうなんです!?
何で、嘘を…!?」
響「……さいな。」
紗「今、なん
((響「煩いな!
お前に何がわかるんだよ!?
俺の何がお前にわかる?
ずっと、独りだった俺に
コレ以上、孤独になれつて?
ふざけるなよ!?
誰かに俺の過去なんて知れたら
誰も居なくなるんだよ!
昔の俺は世界の誰もが嫌ってるから!」
そこでハッとした
言ってしまった…
本音を言ってしまった…
どうしよう…
紗々を見ると
その目には涙が溜まっている
今にも泣き出しそうだ
響「ぁ…。」
声を出したいが
上手く声は出ない
誤魔化さなくちゃ…いけないのに
紗「昔と変わって
しまったんですね?貴方は…。
もう、貴方は私の知ってる
響さんじゃ有りません。
人間の姿をした妖狐です。」
そう言うと何処かへと
走って行ってしまった
そして、その後は
独り残された俺と罪悪感が残り
その独り残された俺の心は
チクリと痛んだ
それから
紗々は俺を避けるようになり
俺も紗々を出来るだけ避けていた
だけれども…
響「月裏伝霊書…?」
その本には紗々の先祖の
恵沙の記憶が記されていた
霍の記憶とも一致するので
恐らく、コレは本物だろう
そして、知ったのだ
紗々が下手をすれば来年中に
タヒぬ事を…
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作者名:今宵 赤雀 | 作成日時:2014年11月4日 20時