今宵91 in紗々 女の勘ｪ… ページ46
紗「あー、やっぱ。クソ狐はクソですね。本当ーにもう、クソ中のクソですよ彼奴はー！ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ。」
と校舎裏で独りで愚痴って居た
人狼撲滅部以外での友と呼べる存分が
居ないなんて言えないです…
絶対に、言えないです…(震え声)
あれ？目から汗が…((
……出てません。嘘です
空を見上げると
空はもう、茜色に染まって居て
自分が何時まで寝てたのかを
思い知らされるんですが
けれども、何故でしょうかね？
今日の夕暮れは、
茜色にも見えますけど
紅色にも見えますね
本当の『あか』に…
…紅色は血の色とも、言いますし
演技、悪いですかねー？それとも
運が悪いんですかねー？
………
・・・
紗「もう、彼と会えなくなって
何年経ちますかね…？
何百は経ってますね。完全に…
いくら経っても、彼は……
『霍』と言う妖狐は…現れませんか？
恵沙様。」
私の声が、少し響く
夜に近いからなんでしょうけど
正直言って、不思議ですね…
紗「それとも、居るのに
話しかけても、
答えてくれないのですか？
誰かの意識の底に居るのですか？」
届いてますか？
聞こえてますか？
私(恵沙)の大切な人………
………
胸がｷｭ…と痛んだ
何故だかは、判らないが
苦しくは無い…
でも………、悲しい
……ﾊｯ！！
と一瞬でその思いは元に戻った
そして、首を強く横に振る
紗「…私は、恵沙様に幸せになって
貰いたいですし、それが
私の望みですよ。」
と恵沙様に改めて話しかける
それが私の、本当の望み
けど、けれども…
私は…………______
「何、悩んでるのよ？」
と後ろから声がして
バッと反射的に振り向くと
後ろには、
未「そんなのに、
驚く事ないじゃない。」
未来さんが居た
紗「え？未来さん？？
ﾅ、何で此処に？？
って、それよりかも
此処に何しに来たんですか！？」
未「んー…、暇潰し出来そうな事
ないかなー？って、んで
此処に来た。」
判んないですよ
未来さん
誰が聞いても全然、判りませんよ
これは自信があります
紗「もう少し
詳しく説明してくださいよ…！」
未「まーま、
そんなに急かさないで頂戴
って、言っても
大した理由は無いのよねー
強いて言うなら…
『女の勘』って、奴かしら？」
………
女の勘怖ｯ！怖すぎます！！
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作者名：今宵 赤雀 | 作成日時：2014年11月4日 20時
