今宵90 残酷 ページ45
A「運命って…、
過酷だね。」
儺「あぁ、過酷さ。」
儺由ちゃんは、
そう、言葉を吐き捨てる
その表情はとても、辛そうで
見て居る此方でさえ、胸が苦しくなった
響「特に、
特種な職業に付いた人達…
つまり、俺達『人狼撲滅部』と
『人狼軍』は其々、辛い過去を持って居て
それも、
その中の職業で変わるんだけど…。
ま、紗々の職業の霊能は
どちらかと言えば、その中でも
辛い方だね。」
へーー………って
A「不公平じゃん!」
響「まぁ、
確かにそうかもしれ無いけど
一番辛いのは『人狼軍』の方の
人狼なんだよな。
人肉は無理矢理喰わされるわ
目の前の状況確認は出来るわって
事もあるけど、過去も相当辛いんだよ
人狼の呪い(祟り)は、弱い心に
漬け込むからね。」
A「人肉食べるの!?」
それは…人間としてどうなのかな?
同種の肉食べてもアレでしょ
不味いでしょ…でも、人間の肉は
鳥肉の味に似てるって
聞いた事あるからなー、うーん
・・・
雫ちゃんに後から聞いてみよっと!
とか心の中で考えながらも
若干引き気味の私が居た
そんなの私、耐えられない
ギブ、人狼さんギブっす
それよりも、弱い心に漬け込むって…
うわ、最低ー!
儺「あぁ、人間が…な
だから、俺達は人狼を肉体から
ひき離すんだ。人狼は
どんな攻撃しても、
肉体が壊れない限りは、
タヒなないからな。
それに……………………
唯、俺達はこの呪い(祟り)を子孫に
残したく無いんだ。」
…………え"?
子孫?え?子孫??
もしや………
A「え?ちょっと、待って
ちょっと、待って!もしかして…
この呪い(祟り)って遺伝するの?」
すると、二人ともコクリと頷く
響「ほら、例として紅家。
苺花さんも霊能だったし。
多分、肉体的に似てるから
人狼の呪い(祟り)が
取りつき易いからって感じかな?。」
A「えー、嫌だなー…。」
儺「だから、早く
人狼を退治しないとな!
その取りつかれてる人間の為にも
そして、自分達の為にも!」
儺由ちゃんは、親指をたて
笑顔で此方へと向く
あぁ、可愛い((
でも
皆もそんな理由があって
人狼を倒そうとしてるんだ
役目だからだとかじゃなくて、
初めて知ったよー…
………
・・・
それと、人狼を早く救いたい…!
そんな想いが、私の中に芽生える
この想いは、何時か
つぼみになり
花になる
そうなったら、皆を…
この学園の生徒達を救えるかな?
…私は…………
そうだと良いなと思うばかりだった
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作者名:今宵 赤雀 | 作成日時:2014年11月4日 20時