今宵87 in響 あの日 ページ42
今、正直言うと
俺、少し紗々に怒ってるんだよな…
だって、リスク知ってるのに
霊力を全て使い果たして…
あの予告の事もあるから…不安だし、
何より紗々が
居なくなってしまいそうで…怖かった
俺は…
紗々はそれを、
自分は紅一族の子孫で、
現霊能だから
と答えた、でも…
だからと言ったって…
響「自分がリスクをおかしてまで
傷を治すのか？」
紗「そうだと言っているでしょう？」
紗々は、当たり前だと言う用に
そう言う
けれど、
俺は……！！
俺は、震えていた
怒りを覚えて居たからかもしれないし
恐怖を感じて居たからかもしれない
否、どちらもかもしれない
その事については判らない
と言うか、世の中
判らない事だらけだ
今、俺が唯一判って居る事は
紗々が説明ししてくれた事だけじゃ、
俺は、納得がいかない…って事だけだ
響「何でだよ！？
何で、そこまで傷を癒す必要が有るんだよ！」
紗「人狼を倒す為ですよ。」
人狼を倒す事より、
自分の命を大切にしろ！下手したら…
〜〜〜ｯ！！」
何時も、着ていた
化けの皮は、今この時間だけ剥がれた
俺は何時もより、感情的になって居た
しかも、いいかけたが
最後の所で、『下手したら
今年中にﾀﾋぬかも』と言いそうになった
危ない、危ない。
けれど
俺の先程の言葉に紗々は、
何故か一瞬目を丸くすると
すぐに俺を睨んできた
紗「私！否、紅一族の子孫達は
彼と彼女の用に人生を終わらせるんです！
自分は犠牲になって、相手は生かす！
二人共助けようなんて…
世の中、
そんなにあまくありません！
私は…
彼女にとっての彼を無くしたく
ないんです！」
そう言い放つと教室を凄い勢いで
出ていった
響「おい！待てよ！！」
そう言い、急いで
追いかけようとしたが……
止めた
追いかけて説得しようにも
説得は恐らく、今のままでは
出来ないだろう
ふと窓を見ると
あの日の血の用に赤い
夕暮れの空が
あの日を思い出させる…
響「もう、嫌なんだ。
あんな思いするのは…。」
だから、もうしない用にって
紗々に軽く注意しようとしてたのに…
………
紗々、怒ってるよな…
もう、口もきいてくれないかもな…
そんな、不安が…
俺の想いを踏みにじって
馬鹿にして…
消していくんだ………
今宵88 覗き見|∀・)ﾁﾗｯ((では、なく聞き耳→←今宵86 in紗々 紅一族の子孫であり、現霊能
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作者名：今宵 赤雀 | 作成日時：2014年11月4日 20時
