今宵53 in響 過去の夢 ページ5
今日も独り…か
俺が声をかけても誰も振り向かず
誰もが俺を気にせず遊んでいる
俺もお前等と同じ人間なのに
何故、こうも別物扱いされなければ
いけないのだろう？
俺が何かしたのだろうか？
まぁ、唯
俺の事が嫌いなだけなのだろうケド
俺は孤児院をこっそり抜け出すと
其処から少しすると行ける山道へと走る
何時もこうして１日を過ごして居るのだ
孤児院の外の人達は
普通の子供として見てくれるから
孤児院の外は好きだ。
でも、人見知りな俺は
人が多い公園とか
そう言う場所には行きたがらない訳で
その結果。こうして、
静かな山道を散歩して行くと言う
子供らしくない結論に辿りついたのである
今の時期は紅葉が綺麗で
たまに栗とか銀杏とかが落ちている
そう言えば、
紅葉の葉っぱって食べれたね。
天ぷらにすればだけど…
しばらく歩いて居ると茸を見つける
毒茸だろうか？
普通の茸で有れば持って帰って
大人にあげてやろう
そうすれば喜ぶと思うし…
その茸の元へと近づくと…
ズルッ
響「！？」
ズザザーと言う音を立てて
俺は転がって行く？
それとも、落ちて行く…か？
否、そんな事今はどうでも良い
兎に角ヤバイぞ
俺
このまま落ちたら…
そこに待って居るのは『ﾀﾋ』
俺は咄嗟に木の枝を掴むが
ボキッと折れてしまう
だが、運が良かったのか
その木の枝の下はちょっとした平地で
もう、落ちずには済んだ
後はとてつもなく(超)頑張って
此処を登れば良いだけだ
と登ろうとするが…
響「痛ｯ！？」
右足に激痛が走る…
途中で靴は脱げてしまっていたのだろう
靴が脱げた状態で落ちたせいで
靴下には大きな穴が
そして、右足の皮膚には
パックリとひらいた傷痕があった
通りで足が痛い訳だ
この状態で登るのは辛そうだし…
止めておこう
その内、
誰かが助けに来てくれるだろうか？
………
まぁ、生きててもﾀﾋんでても
意味なんて物は無いから
助けに来られる必要なんて無いか
あーあ
コレが最期…なのか？
うわ、超格好悪いじゃんww
なんて、少し笑って居ると
急に木の枝と枝が重なりあう
音が聞こえ
その音が出ている場所から
女の子が出て来た
丁度、年は俺と同じ位だ
???「誰…ですか！？」
その女の子は少し震えながら
そう俺に聞いた
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
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作者名：今宵 赤雀 | 作成日時：2014年11月4日 20時
