我ら弌月学園生徒！！2 『リターン・フォックス』

今宵50　in響　道化師 ページ2

俺は学校が児童に帰宅する用
指示した事を
Aちゃんに知らせてから
寮へと弥と帰った
狂人？あんなの…
弱すぎて相手にもならないよ
ま、つまり…まさに瞬殺。
瞬間的に消したよ
さーて
今は部屋だし…









本物の俺で良いか
笑顔のない無表情の俺を鏡が映す
そう、コレが『俺』
昔からこうだった訳じゃない
昔は普通に無邪気に笑ったりして
普通の子供だったと思う
けど…五歳頃に知った
俺が昔から家だと思って居た所が
孤児院だと
0歳の内に捨てられた孤児だと
『可哀想』だから
優しくされて居る事も
自分が他の子から嫌われて居る事も
全部知ってしまったんだ
幼くしてその事を知ってしまったせいで
自分以外を否定して
感情を表に出さなくなってしまったんだ
俺は…
でも……それでも
人も更に離れてって…
そして、気づいた
だったら、最初から嫌われ無い俺を
創れば良いじゃ無いか…
創ってしまおう
完全じゃない、偽物の俺を
だから、あの日から
俺は道化師になった…
否、完全な化け狐に…か？
響「まぁ、ドッチでも良いよな。」
そう言えば…
月裏伝霊書、何処に置いたんだっけ？
と思い、部屋を探すが…
………無い
ヤバイ、
紗々に見つかるのが一番ヤバイケド
アレは…紗々の事に関する本…！
図書室に寄付しちゃったのか？
俺！！
どうする？今、取りに行くか！？
響「………あ。」
そう言えば……
Aちゃんに本、一冊あげたっけ…
アレ、月裏伝霊書だった？
・・・・
何で
本を確認しなかったんだよ！俺！！
Aちゃんは…部屋か
しょうがない
女子寮だけど、女子寮だけど！
行くしかないし！！
響「…行くしか無いのかぁ……。」

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