【学園アリス】冷た過ぎる転入生と記憶の傷【暗殺教室】 (ページ10)

今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:8,990 hit

8話神出鬼没だから@ﾐﾅページ10

～

『なんで！！なんで！Aばっかり！！』

『お姉ちゃんだって！成績も！運動神経も！わたしより上じゃないか！』

なんだっけ。この喧嘩。

誰だっけ。お姉ちゃんって。

あれ、自分のこと、私って言ってたっけ。

『なんの足しになるんだよそれが！！』

『っ！！蒼彩お姉ちゃんが！できるのにやらないだけだろ！』

蒼彩、あぁ、そうだった。

姉の名前、ていうか、姉を忘れてたんだ、あたし。

あの光る物は、ナイフか。

『何すんの！！』

あたし押さえられてる。弱過ぎ。

『いっ………！やめてよ！！』

あ…、これって×××××、かな。

～

A｢ん……嫌な夢……｣

なんで、今なんだろ？

A｢って、夕方！？｣

窓から赤い光りが差しているのがぼやけて見える。…ぼやけて？
まさかと思い、鏡を覗く。
右目が、いつもの赤い目じゃなくて、青がかってる。紫っぽい。

A｢うわ……目薬でもしとくか……。｣

今日はもう学校に行く必要は無いからいいや。治らなくても。
気付かれたら大変なことになる。
……肩の、傷のこともあるし。
あのグニョングニョンしたナイフを取り出す。結構簡単に出せるようになった。我ながら上達は早い方だからね。
ん？窓に何か…。

殺せんせー｢にゅ。ここですか。｣
A｢うっわ！ストーカーかなにかなの？｣
殺せんせー｢違います！！！！生徒の家は把握しないと何かの時に対応が遅れますから！｣
A｢邪魔だから帰って欲しいんだけど、｣
殺せんせー｢嫌ですねぇ。……今、何があったんですか？｣

！！
もしかして、見てた！？青い目も、ナイフを取り出したのも。…学校だけバレないように気を使えばいいと思ったのに。家まで来るとか疲れさせる気？

A｢何か見たのかよ…！｣
殺せんせー｢いえ、気配を感じただけです。気の所為ですかねえ？｣
A｢そんなの気の所為でしょ。何も無いわよ。｣
殺せんせー｢目薬をさしてたのにですか？｣
A｢やっぱ見てるじゃないか…！！｣

滅茶苦茶過ぎる。

殺せんせー｢目薬の蓋が開いてたからそう思っただけですよ。……気の所為では無いようですねえ。明日が楽しみです。｣
A｢な……！｣
殺せんせー｢あ、あとAさん、抱え込んではいけませんよ。｣
A｢は？それってどういう…｣

殺せんせーが気味悪く｢ヌルフフフ｣とか笑いながら何処かへ飛んでった。
抱え込むとかなんのことだよ……。
明日か。へぇ、受けて立つよ。殺せんせー♥