【学園アリス】冷た過ぎる転入生と記憶の傷【暗殺教室】 (ページ12)

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10話お手入れとスナイパー@ﾐﾅページ12

A｢殺せんせーってさ、あたしのことどこまで知ってる？｣
殺せんせー｢にゅ？どういうことです？｣
A｢見たんでしょ？昨日の目。｣

青く変色した目。昨日見た夢と関係があるのは明らかだけど何故変色するかまでは自分でもわからない。

A｢察しが良いはず、せんせーだし。｣
殺せんせー｢はい、見ましたよ？目を見ただけでわかることは限られています。目は口ほどに物を言う、とは言いますがねぇ……。｣
A｢そのことわざはあたしでも知ってる。でも青い目だけじゃなんも伝わらないよね。だから、これ見て。｣

そう言ってあたしはスマホを地面に滑らせ、少し離れた所にいる殺せんせーに渡す。
画面には姉と写った写真。スマホを買ってもらった時お気に入りだったツーショット。
私とは違う青い目をした姉をあたしは忘れようとしてたけど、頭の中ではずっと残ってる。

殺せんせー｢青い目と赤い目…………もしかして。｣
A｢そう、もう居ないの。でもあたしには居る。この青い目があるから。昨日思い出したの、あいつがいたから今まで生きてたんだなぁって。｣
殺せんせー｢にゅや？今までですか？｣
A｢いやいや、別にこれからも生きるけどさ。多分1人だったらここには居ないなって思うよ。｣

スマホを返してもらう。そしてもう一度口を開く。

A｢ここまでしか言えないから。｣
殺せんせー｢にゅやっ！？｣
A｢生き残ったら違う話もそのうち。ね？｣

一気に殺せんせーに詰め寄る。殺せんせーが凄いスピードで後ずさるから、後ろに落とし穴を作る。
よし、引っ掛かった……ってあれ？マッハで動けるのに落ちた？

殺せんせー｢ヌルフフフ……甘いですねぇ。｣

銃……？なんで、あたしは要らないって言ったのに。

殺せんせー｢使ってみてはどうですか？前に、思ったことがあります。｣
A｢どういうこと？まだ今は何もしてないし。｣

ナイフなんて取り出してないし……。あれ、ポケットに一応入れておいたナイフが抜かれてる！？まぁ、無駄だけど、アリスを使ってもし生き残ったらバレる。それじゃあ、ナイフは使えない……！？

殺せんせー｢貴方は狙った場所を真っ直ぐに振りおろし、突くことはできる。だが、しなりが足りない。｣
A｢だから銃？｣
殺せんせー｢指先や手首を使いましょう。銃なら一石二鳥ですよ。｣
A｢銃なんてやらない。｣

そう言った直後、パァン！と破裂音が鳴った。

？？｢あっれー？外れちゃったぁ｣