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89話 道中にて ページ41

いつもに増して心拍数が上がってる。脈も早い。緊張している。

私は頷くと棗の拘束から解放された。

A「…何を隠したいのかは知らないけどわかった。」

耳元でそう囁く。棗の顔はいつもに増して緊張したままだった。

そうして着替えを終え、花園会へ向かうことになった。





ナル「あ、そうだ。君達に花園会へ行くにあたっての注意をしないと。中等部校長は男子には厳しくてね。機嫌を損ねないようにね。後……」

ナルの言っていることが頭に入ってこなかっ
た。代わりに別のことが入ってきた。

〔任務だ。花姫殿の地下。後で連絡。〕

ペルソナからの声が頭に響いてきた。

こちらからは発せないのでそのまま気にしないふりをしておく。

何故、この手段で連絡したんだ?無効化のアリス(蜜柑)が近くにいるから消されてしまうかもしれないって言うのに。

90話 花姫殿の正門にて→←88話 女性として



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作者名:さくらんぼもち | 作成日時:2018年11月13日 22時

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