80話 お正月 ページ32
今日はお正月。そして蜜柑の誕生日。
私は支給された着物を着て、寮内の食堂にでた。
蜜柑「あっ!A!あけましておめでとう!」
蛍「おめでとう。」
A「2人とも明けましておめでとう。」
こんな具合にほとんどの人たちに挨拶していった。
蛍「悪いけど、私年賀状確認に忙しいから。」
蜜柑「なっ…」
蛍の年賀状タワーに圧倒された蜜柑はその後光に言葉を漏らしていた。
蜜柑「うち、もらっとらんのに…ルカぴょんは?」
ルカ「…別に。」
…後ろに隠してるのは家族写真の入った、メッセージ付きの年賀状だった。
懐かしいな、あの時。
蜜柑「あ!ルカぴょんの年賀状や!なんで隠しとんのー」
蜜柑がさっと後ろに回った時に見えてしまったらしく、あっさりとられてしまった。
“ルーちゃんへ お元気ですか?
棗ちゃんとAちゃんと葵ちゃんと仲良くやっていますか?元気にしてますか?
ママ達はルカちゃんたちのことを応援してます。
P.S.自宅改装しました。”
的ことが書いてあった。
ルカのママ、私や棗に葵ちゃんのことも気にしてくれてるんだ…。
少し心が温かくなった気がした。雪の上に温かい手が乗せられてるような。
が同時に少し寂しくもあった。
蜜柑「Aと棗は?年賀状いくつもらったん?」
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作者名:さくらんぼもち | 作成日時:2018年11月13日 22時