53話 予感的中 ページ4
部屋に戻り、少し仮眠を取ってる合間に夜、そう後夜祭になっていた。
コンコン
ドアのノックの音で頭のスイッチが入った。
A「はい」
ドアを開けるとナルがいた、そうナルが。
鳴海「ハロ〜Aちゃん♪これ、後夜祭の服ね!」
とナルが私に押し付けてきたのはリボンが特徴的な長袖の服だった。
A「これ、普通の初等部のと違うじゃない」
鳴海「まぁ、初校長から直接もらったからね」
A「…よくわからないけど受け取っとく。じゃ」
ドアを閉めようとしたがバシッとナルに止められた。
ナル「ちょっと話、あるけどいいかな?」
めんどくさい方向に行きそう。
私の直感は大体当たる。今回も、だ。
だが今のナルの顔は前見た真面目な顔だった。
A「入って、」
ナル「じゃ、遠慮なく」
中に入ってきたナルは私がさっきまで寝てたベットの上に座った。
A「で、話って?私この後着替えないといけないから短めに」
ナル「翼くんから聞いたよ。君が出した3つの命令について。アレはどういうことか説明してくれるかい?」
嗚呼やっぱりめんどくさい方向へ。
A「別に深い意味なんてない。ただ翼にはこちらには来るなって言っただけ。」
ナル「…本当にそれだけかい?君はすぐ自分を犠牲にする。もっと、人を頼ってもいいんだ。Aちゃん1人で抱え込む問題なんてないんだ。皆、誰かに頼らないと生きていけない。」
そんなこと、言わないでよ。何で。何でナルが気にしてるのよ。
A「だけど巻き込んで傷つくのは私ではなく皆。あいつのやり方はそうだ。今までだって失ってきた。だからもう誰も失いたくない。…ごめんけどもう着替えたいから出てって。」
私はでていけといい、ナルを部屋から追い出した。
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作者名:さくらんぼもち | 作成日時:2018年11月13日 22時