69話 黄色の薔薇の花言葉 ページ20
A「やめなさいって言ってるでしょ。」
私は棗の右腕を強く掴み、アリスが出ないようにした。
棗「…チッ。」
すごくイラついてるけどこれも全て棗のためだから。
ペルソナ「そうだな、そんなお前らに俺からのアドバイスだ。あの毛色の違う子猫とつるみ続ければいずれお前らは自ら破滅の道に向かう。そうなりたくなかったらさっさと手を打つことだな。」
A「…手は打ってあるわ。」
ここ最近きちんと手を打った。棗らの目の前で。
A「貴方達が私と棗を監視してるあの時にね。」
文化祭の時だ。初交長はわかりやすかったがペルソナを見つけるのは骨が折れた。
ペルソナ「フッ。ならいい…だが、お前らもこうならないようにな。」
ペルソナが触れた黄色いバラがみるみるうちに腐食されていった。
黄色い薔薇の花言葉はたしか……
〈平和〉
棗「チッ。帰るぞ、A。」
私は無言で棗についていった。
…あの黄色い花は何事もなかったかのように美しく輝いている。
それから1ヶ月ほど過ぎクリスマスの季節になっていた。
66人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:さくらんぼもち | 作成日時:2018年11月13日 22時