闇に囚われた少女はアリス【学園アリス】 (ページ15)

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64話圧倒的なものページ15

A「あら。随分とフェアな殺し合いが好きなのね。……そんな情け、いらないわ。本気で来て。それとも自分の本気がそれだからかしら？私達が知ってる世界(殺し合い)は強者が勝つ。そうでしょ？」

挑発してみた効果はあったようだ。

赤黒「へぇ……そうだね。強者が勝つ。確かにそうだ。ならフェアなんて言葉いらないね。僕も遠慮なくやらせてもらうよ。圧倒的な力の差を見せてあげる」

かかった。

あとはアリスを駆使して勝つ。

炎のアリスで水のアリスを打ち消す。

闇のアリスで光を打ち消す。

自然の理論を駆使してるものが勝つ世界。
だがそこに圧倒的なモノがあったらどうだろうか。

自然の理論は崩れ、圧倒的なモノが勝つ。
赤黒が水のアリスをこちらに打ってきた。
さっきよりも威力は段違いだ。

A「結界。」

だがその威力に応じて結界を張る。
使ったことないがやってみるか…

結界を維持したまま目くらましに砂のアリスをぶつける。

！成功した…

赤黒「！ｯ!!目が……」

バタッ
人が倒れる音が聞こえた。
先ほどの砂には猛毒が含まれている。即効性のだ。まず体を痺らせ、意識を朦朧とさせる。そこから神経にじわじわと毒が広がっていくタイプのだ。

A「…あっさり勝っちゃった……」

まさかこんな簡単な方法があったなんて。
ボスの所へ向かおう。

さっさっと殺して棗らに会いたい。

恋愛感情はない。ただずっといっしょにいたいから。

そう思ってると無意識に足が速くなっていて、気がついたらボスの所へ着いていた。

途中でいた護衛なんかは悟らせないうちに楽にしてあげた(殺してあげた)。