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「すまん、少し一人にしてもらっていいか？」
机に伏せたままそう言ったグルさんに言葉が掛けられなかった。
あんな弱々しいグルさんの姿、長年連れ添ってきたがただの一度も見たことがない。
アスタムに手土産として渡された菓子を食べてから、いやあの菓子を見た瞬間からグルさんの様子はおかしかった。
言葉の感じから体に異変があるわけではないのは分かった、だけどもっと大きな、精神的にグルさんにダメージを与えるものがあの菓子にはあったのか…。
隣を歩くオスマンの表情も硬く、何かを思案しているようだった。
「オスマン、どう思う？」
談話室への道すがら、脈絡もなしに尋ねる。
オスマンは口に手を当てたまま小さく口を開いた。
「さっきグルッペンが呟いた名前…あのパティシエの子と同じやったんよ。」
「アスタムの？」
「そう、あの子が何か関係してるとみて間違いないと思うけど…。」
でも一体いつアスタムの女と？独り言のようにポツリと呟くオスマン。
そう、アスタムにいる女とグルさんが知り合い、しかもあそこまでグルさんに影響を与える女、そんな存在がいるだなんて思えなかった。
頭を悩ませながら談話室の扉を開けると、ソファにダルそうに座る大先生の姿があった。
「お、マンちゃん帰ってたんや。おかえり。」
「ん〜…。」
「え？どしたん二人共、そんな怖い顔して。」
「まぁちょっと、な。」
思考に夢中のオスマンに代わって大先生に答える。
ちょっとこれは言っていいものか悪いものか判断に困るな…。
曲がりなりにもグルッペンは俺らのリーダー、あいつが今ああいう状態だという事をいくら仲間内でもやすやす話していいものか…。
「ふーん、グルちゃんに何かあったんやろ？どしたん？」
大先生の言葉に目を開く。
ほんまこいつはヘラヘラしてる割に鋭いところがあるな…。
オスマンも大先生の一言に意識をこちら側に取り戻し驚いている。
チラリとオスマンに目配せをすればコクンと頷かれる。
大先生は良くも悪くも人の心に敏感だ。
空気を読んで発言したり、場を和ませたり、そういうところが彼の強み。
それに自称女たらしという事もあり、実は今回の件で一番頼りになるのはこいつなんじゃないのか。
恐らくオスマンも同じことを考えたであろうと思い口を開いた。
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なな - うん。 いや最推しにこんなんされたらもう本当ヤバいなぁ…((語彙力ｯ いやグルちゃんかっこええ~… (2019年9月7日 18時) (
レス) id: 49b689c972 (このIDを非表示/違反報告)
ヒメ＊ - グルさんイケメン…最推しです(*´ー｀*) (2017年9月10日 9時) (レス) id: ab38d97291 (このIDを非表示/違反報告)
ひとちん(プロフ) - 75さん» 75さんコメントありがとうございます！楽しんで貰えたなら幸いです！！続編も次回作も早くお届けできますよう頑張ります！これからもよろしくお願いします！！ (2017年8月22日 12時) (レス) id: 30a8058165 (このIDを非表示/違反報告)
75(プロフ) - ひとちん様初めまして。いつも楽しみに読ませて頂いております。この度は完結おめでとうございます！秀逸な作品構成にどきどきしながらページを送っておりました。続編、次回作共に首を長くしてお待ちしてます！体調にはお気をつけてお過ごしくださいませ。 (2017年8月22日 12時) (レス) id: 97ace52c10 (このIDを非表示/違反報告)
ひとちん(プロフ) - 水鈴さん» 水鈴さんコメントありがとうございます！感想とても嬉しいです！！2では二人のその後などを書かせて頂く予定ですので完成したらぜひそちらもご覧になってくれると嬉しいです！これからもよろしくお願いします！！ (2017年8月21日 22時) (レス) id: 30a8058165 (このIDを非表示/違反報告)
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