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甘い匂いで目が覚めた。
Aが俺に与えた部屋は以前Aの父親が使っていた部屋でベッドもそれなりの大きさだから快適に寝ることができる。

俺の両親は幼い頃に死んだからこうやって何かの匂いで目が覚める事に最初の頃は慣れなかった。
いつもはパンの焼ける匂いだから今日の朝はいつもと違う。
目は覚めているけど起き上がる気はない。
この匂いで目覚めるのとセットで気に入ってることがある。
Aが起こしに来るのもまた、俺の中の楽しみの一つなんだ。

ベットで5分ほど待っていると部屋をノックする音と共にAの呼ぶ声する。

「グルッペーン、ご飯できたよー。」

勿論聞こえているが返事はしない。
何度か同じように呼ばれ、しばらくすると扉が開く音がする。
こちらに近寄って来る足音を聞きながら狸寝入りをする。

「んもぉ、グルッペン!起きてってばー、ご飯冷めちゃうよー?」

ゆさゆさと俺を揺さぶりながら文句を言うA。
段々と強くなる揺さぶりにその手を掴んでみる。

「わっ!」
「王子を目覚めさせる方法も知らんのか?お姫様?」

ニヤリと笑ってそう言うと、Aは顔を真っ赤にしてすごい勢いで離れていく。

「はははは!冗談や!顔赤いゾ!」
「〜〜〜っ!いつまでそのネタ引っ張ってんのよ!似非王子!さっさと起きろ!!」

バタバタと部屋を出ていくAを見ながら起き上がる。
さて、朝飯の前にAの機嫌を直さないとな。
この前は怒って自分だけデザートにプリンを食べやがったからな…。
この甘い匂いの元を頂く為に頭を働かせる。交渉は得意分野だ。



「A!今日も可愛くて飯もうまそうだな!いい嫁だゾ!」
「うっさいバカ!デザートのクッキーなしだからね!」

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なな - うん。 いや最推しにこんなんされたらもう本当ヤバいなぁ…((語彙力ッ いやグルちゃんかっこええ~… (2019年9月7日 18時) (レス) id: 49b689c972 (このIDを非表示/違反報告)
ヒメ* - グルさんイケメン…最推しです(*´ー`*) (2017年9月10日 9時) (レス) id: ab38d97291 (このIDを非表示/違反報告)
ひとちん(プロフ) - 75さん» 75さんコメントありがとうございます!楽しんで貰えたなら幸いです!!続編も次回作も早くお届けできますよう頑張ります!これからもよろしくお願いします!! (2017年8月22日 12時) (レス) id: 30a8058165 (このIDを非表示/違反報告)
75(プロフ) - ひとちん様初めまして。いつも楽しみに読ませて頂いております。この度は完結おめでとうございます!秀逸な作品構成にどきどきしながらページを送っておりました。続編、次回作共に首を長くしてお待ちしてます!体調にはお気をつけてお過ごしくださいませ。 (2017年8月22日 12時) (レス) id: 97ace52c10 (このIDを非表示/違反報告)
ひとちん(プロフ) - 水鈴さん» 水鈴さんコメントありがとうございます!感想とても嬉しいです!!2では二人のその後などを書かせて頂く予定ですので完成したらぜひそちらもご覧になってくれると嬉しいです!これからもよろしくお願いします!! (2017年8月21日 22時) (レス) id: 30a8058165 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひとちん | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年7月23日 23時

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