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西に存在する大きな国、アスタム帝国。
市民を圧迫する政治に反乱軍結成したが、密告者により計画は頓挫した。
計画前夜、アジトにしていた古い廃墟に押し寄せた憲兵隊から散り散りになって逃げた。
仲間たちの事も気がかりだが、そんな事より今は自分の身の心配をするべきだと痛む左肩を押さえながら狭い洞窟の中で腰を下ろした。
憲兵隊から逃げるためにこの森に入って３日、矢が掠った左肩からの出血は止まったが傷から熱が出ているのが分かる。
幸いこの森ですぐに落ち着ける洞窟を見つけたし、近くに川もあった、少なからず木の実なども発見することができたが手のひらに２、３個乗る大きさのそれでは生命を維持するのがやっとで到底空腹を抑えれるものではなかった。
熱を持つ身体にもはや力が出ない。
こんな所で気を失ってはいけないと思いつつも、片手をあげるのもやっとの状態で徐々に瞼が落ちていった。
(あいつらは無事だろうか…。こんな姿を見たらきっと笑われるんだろうな…。)
どれくらい眠ったのだろうか、鼻をくすぐるような甘い匂いに目が覚めた。
まだ身体はダルイものの熱は少し下がっているようだった。
ちらりと視線を横に向けると先ほどの甘い匂いの正体が目に入った。
木でできたトレーの上にコップに入ったミルク、そしてパンがひとつ置かれていた。
一瞬罠かとも思ったが、こんな手負いの男一人に罠など仕掛けずとも寝ている間に捕まえることもできたはずだ、それにお腹の空腹状態は酷い、戸惑うことなくパンを手にし齧り付いた。
３口ほどで食べ終えてからコップのミルクを流し込んだところで、洞窟の入り口から足音が聞こえた。
(しまった…！)
追っての憲兵かと思い身構えた瞬間、ひょこりと現れた人物は少女だった。
「あ、目覚めました？」
これが、彼女と俺の出会いだった。
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なな - うん。 いや最推しにこんなんされたらもう本当ヤバいなぁ…((語彙力ｯ いやグルちゃんかっこええ~… (2019年9月7日 18時) (
レス) id: 49b689c972 (このIDを非表示/違反報告)
ヒメ＊ - グルさんイケメン…最推しです(*´ー｀*) (2017年9月10日 9時) (レス) id: ab38d97291 (このIDを非表示/違反報告)
ひとちん(プロフ) - 75さん» 75さんコメントありがとうございます！楽しんで貰えたなら幸いです！！続編も次回作も早くお届けできますよう頑張ります！これからもよろしくお願いします！！ (2017年8月22日 12時) (レス) id: 30a8058165 (このIDを非表示/違反報告)
75(プロフ) - ひとちん様初めまして。いつも楽しみに読ませて頂いております。この度は完結おめでとうございます！秀逸な作品構成にどきどきしながらページを送っておりました。続編、次回作共に首を長くしてお待ちしてます！体調にはお気をつけてお過ごしくださいませ。 (2017年8月22日 12時) (レス) id: 97ace52c10 (このIDを非表示/違反報告)
ひとちん(プロフ) - 水鈴さん» 水鈴さんコメントありがとうございます！感想とても嬉しいです！！2では二人のその後などを書かせて頂く予定ですので完成したらぜひそちらもご覧になってくれると嬉しいです！これからもよろしくお願いします！！ (2017年8月21日 22時) (レス) id: 30a8058165 (このIDを非表示/違反報告)
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