＃１４１ ページ41
傑side
ﾊﾟﾀﾝｯ
Aを運び込んだ部屋の扉を硝子が閉じた その音が、やけに大きく感じてしまう
…呪術師をやっていれば、嫌でも目にする光景の一つで
今となっては、もう ちょっとやそっとの事じゃ動揺なんてしないと思っていたのに
私がAの怪我に気が付けたのは、夕凪さんへの電話報告が終わって直ぐの事だった
＿傑｢はい…そうですね、暫くしたら直ぐに戻ります。それじゃ…｣ﾋﾟｯ
電話を切って、少しは二人きりの時間も出来たかな…と
漸く私も二人の元へ歩き出そうとした瞬間
＿傑｢…っ！｣ﾊﾞｯ
念の為 見張りとして周辺に散りばめていた呪霊が祓われた感覚に、急いで悟とAが居る方向に目を向けると…
＿傑｢…！？……何で悟だけ……Aは！？｣
そこに見えたのは悟の姿だけで、浜辺を見渡しても…波打ち際にもAは何処にも見当たらず
嫌な予感が頭を駆け巡り、悟に事情を聞くより先に呪霊の祓われた場所へ急いで向かった
…そして
ｷｨｨｨｨｲｲ……ｯ……ドシャッ!
＿傑｢……A……？………っ…A！！！｣ﾀﾞｯ
そこには、確実に致死量に値する程の出血…有り得ない角度に曲がった右足
いつもなら可愛らしい笑顔を向けてくれる筈なのに、私の呼び掛けにもぴくりとも動かない彼女が…ぐったりと横たわっていて
さっき少し先の方で聞こえたブレーキ音と、鈍く重い衝突音の正体が
今目の前で倒れ込んでいるAと、その近くで前方が潰れて大破している乗用車からなる物だと理解せざるを得なかった
目の前で起きてる出来事を現実だと理解もしたくないのに……
混乱する意識の中、辛うじてAの息があるかどうかの確認をして急いで抱えて車まで戻った
一刻も早く硝子に治してもらわなくては……その一心だった
大丈夫、まだ息はあった……硝子の反転術式があれば助かる
分かってはいるのに……
傑｢…っ｣ｸﾞｯ
手の震えが…止まらない……っ
反転術式は通常の治療とは違う
怪我の度合いや呪力の関係はあれど、一般人が行う手術のような長時間は要さない
でも、それと同じか…いや、それよりもずっと この数分が長く永遠に感じてしまう
正道｢傑！悟！一体何があったんだ！｣
傑｢先生…｣
悟｢…｣
正道｢連絡を受けて事故現場にも関係者を手配して調べてもらったが、とんでもない事が分かった…
乗用車の運転手から、不審な呪力放出を確認した
だが恐らく…あの運転手は呪術師では無い｣
傑｢…！？それって、つまり……｣
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P(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます。以前もお伝えした通り、粗方のシナリオはあるので…順を追ってという形になります( .. )ストーリーとしては、まだ直ぐには落ち着かない予定です。また更新頻度についても、空いた時間に…という感じなので、申し訳ありません💦 (2022年2月28日 23時) (
レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - Pさん、早く五条悟と夢主ちゃんは結ばれるのですのか？ (2022年2月28日 18時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：P | 作成日時：2022年2月26日 23時
