＃１３７ ページ37
そんなに喜ぶなら、いつでも連れて来る…そう言って微笑んでくれた事が嬉しくて…
悟さんにとってはなんて事ない会話かもしれないけど、私にとっては…望めばこの先もいつだって悟さんと一緒に来られると、そう言って貰えたみたいで ただただ嬉しかった
分かってる…悟さんには好きな人が居て、いつかはその人と結婚する
私にも悟さん以外に決められた人が居て、時が来れば悟さんへの気持ちも封じ込めなくてはいけないって
だけど、それでも…今は…今だけは…素直に嬉しいと思った事を受け止めたい
悟さんが笑って返してくれたその言葉を、自惚れでもいいから真に受けたい…
いつか来る その時が来ても、ちゃんと綺麗な思い出として大切に生きていけるように…
だから、今は波風立てずに…静かに想い続けたい…
そう思ったのに…
A｢そう言えば、傑さんは？｣
ついさっき、浜辺に降りて来るまでは一緒に居たはずの傑さんの姿が見えない事に気が付いて
何の気なしに悟さんに問い掛けると、途端に悟さんの様子がおかしくなる
悟｢…じゃ……かよ｣ﾎﾞｿｯ
A｢…？悟さん、今なんて…｣
悟さんの口が動いたけど、波と潮風の音で掻き消されてしまう程の声で…何を言ったか聞き取れずに聞き返す
何故か不服そうな表情で、少し眉を顰めて…
A｢悟さん…？｣
私、もしかして何か悟さんの気に障る事でもしたのかしら…
もしそうなら謝らないとと口を開こうとした瞬間…
ｷﾞｭ……ｯ
A｢…！｣
悟｢…｣
突然、私の左手に触れた温もりは…悟さんの左手だった
A｢え……あの…///｣
私の指先を小さく掴むみたいに、悟さんの指先が触れているだけなのに…
体全身がじんじんと熱くなり、芯から響く程 鼓動が深く速くなる
悟｢…｣
A｢…っ///｣
何で…何も言わないの…？
サングラスの隙間から覗く悟さんの瞳は、確かに私を捉えてて…波の音も遠のく程、意識はその瞳にしか向かなくなって
海にも空にも負けないくらい、綺麗な色をしたその瞳が…何を伝えたくて私を見詰めてるのか分からない
分からないのに……目を逸らしちゃいけない事だけは分かる
悟｢……俺だけ見てろよ…｣
A｢……え…？｣
悟｢傑でも…他の奴でも無くて………俺だけ…｣
A｢さと……る…さ…///｣
何が起きてるの…？だって……悟さんには…
悟｢……俺はこんなに…お前が好きなのに…っ｣
…………え？
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P(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます。以前もお伝えした通り、粗方のシナリオはあるので…順を追ってという形になります( .. )ストーリーとしては、まだ直ぐには落ち着かない予定です。また更新頻度についても、空いた時間に…という感じなので、申し訳ありません💦 (2022年2月28日 23時) (
レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - Pさん、早く五条悟と夢主ちゃんは結ばれるのですのか？ (2022年2月28日 18時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：P | 作成日時：2022年2月26日 23時
