＃３３ ページ33
世の中、偶然に偶然が重なる事だってあるのだろう＿＿
偶然、誰かから隠れる為に物置部屋に身を潜める事だって
偶然…一緒に身を潜めたのが、自分とは違う力を持つ人だったりとか……
偶然……十年の時を経て、ずっと忘れられない誰かと再会したり…とか……
A｢もしかして…あの時の、男の子なんですか……？｣
悟｢…！｣
分かってる…そんなの、違う確率の方が余っ程高い事
だけど…何故だか分からないけど、私の本能が…この人だって言ってる気がした
確かめたくて、勢いのまま腕を掴んで尋ねるが
悟さんは固まったまま何も言葉を発しない
何故黙っているの…？YESかNOか…答えるだけでしょ？
A｢悟さ…っ…-ﾌﾞｰｯﾌﾞｰｯﾌﾞｰｯ
悟｢…っ｣ﾊｯ
私がもう一度訪ねようとした瞬間、悟さんのポケットからバイブ音が響いて会話を遮る
悟｢傑だ……もしもし？こっちは大丈夫だ…傑達は？……ん、わかった。俺達もそっち向かう……あぁ、後で｣
A｢…｣
悟｢傑達、先に大聖堂の方に移動したって…俺達も移動するぞ｣ｽｯ
A｢え……あ、はい…｣
硝子｢お、来た来た｣
傑｢こっちだよ｣
悟｢おう｣
……さっきの返事を聞くタイミングを逃してしまった…
ここに移動してくる間も、悟さん…一言も喋らないんだもの
何か怒らせるような事言ってしまったのかしら…
でも、私はただ…悟さんがあの時の男の子なのか聞いただけよ？
勘違いならそう言ってくれればいいし、もし本当に当たっているのであれば…
もしそうならば……私は再会出来て嬉しいけれど、悟さんにとってはそうでは無いと言う事なの…？
硝子｢…A？どうしたの｣
A｢…え｣ﾊｯ
硝子｢ぼーっとしてる。何かあった？｣
A｢あー…いえ、慣れない事で少し疲れただけで…大丈夫です｣
硝子｢そう？目的のステンドグラスも拝めたし、多分あいつらももう大人しく帰ると思うから…悪いね、変な事に付き合わせて｣
申し訳なさそうに控え目に微笑みながらそう言う硝子
確かに、学校に忍び込んだり…生徒に嘘をついて…教師から逃げ回って……前代未聞な事ばかり……
でも…
A｢皆さんの行動力には驚かされっぱなしですが…それでも、私一人ではきっと体験できない出来事ばかりですから…
ああだこうだ言いつつも、一緒に行動する事に…後悔どころか寧ろ楽しんでしまってる自分が居る事に驚いてます｣
硝子｢ははっ…それ聞いたらあいつら喜ぶよ｣ｸｽｯ
A｢ですかね｣ｸｽｯ
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momoko19960430(プロフ) - プスメラウィッチさん» 初めまして。コメントありがとうございます。元々あらすじは決まっていて、最終的には五条さんと結ばれる作品として描いております。紆余曲折はありますが、見守って頂けると嬉しいです。頑張ります(^^) (2021年11月30日 14時) (
レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - Pさん初めまして、この小説は五条悟オチですか？できれば五条悟オチでお願い出来ますか？続き頑張ってください。応援しています。 (2021年11月30日 1時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：P | 作成日時：2021年11月22日 22時
