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#16 ページ16

傑side

それまでの私が知っている悟は、私や硝子に対しては今でこそ懐いているが

出会った当初は、他人に対して興味がないというか…嫌悪感すら抱いてるような、そんなつれない態度しか見た事なくて

だから、そんな悟が恋だの何だのっていう感情を抱くのが想像つかなかった…

悟にそんな顔をせられるその人物に興味を抱かずには居られなかった

傑「どんな子なんだい?」

悟「…どんなって……もう十年も前の事だけど……汚れてないって感じだった…

あいつ、非術師なのに俺の力見ても怖くないって笑ったんだ。寧ろそばに居てくれて安心するって……たったそれだけ」

そう言って懐かしむ様に、私の手から奪い返した写真の少女を見詰める悟

たったそれだけと悟は言うけれど、たったそれだけの事が特別になる程
幼い頃から悟の心は凍り付き、棘を張って誰も寄せつけまいとピリついていたのだと思う

悟の家は呪術界における御三家と呼ばれる名家の一つ
何より悟は生まれたその瞬間から、他の術師とは別格と言われる程の実力者

悟の生まれ持った“六眼(りくがん)”と“無下限呪術”の術式の抱き合わせは実に何百年ぶりかと騒がれた

目があっただけで殺されると恐れられ、他の呪詛師や強力な呪霊達に幾度と命を狙われてきた

生きていると言うだけで……


そんな悟が、こんな写真を大事に持ってまで想いを馳せる女の子
多分今も変わらず思い続けているんだろう

傑「今、その子は…」

悟「…会ってない。あいつはそん時の事すら忘れてるかもだし」

傑「…?居場所がわからないって事かい?悟なら探そうと思えば簡単に見つけられるだろう?」

悟「俺の正体を明かす事はできない、そう言う約束なんだ…」

傑「…約束?」

悟のその後の話で、それは約束というよりも
この界隈でいう所の縛りみたいな物である事や、どうしてそんな約束事を設けているかと言う事を知った

それが、その子の為に 悟がとるべき最善の行動なんだと教えられている事も


それでも、あんな風に昔の写真を大切に持っているって事は
少なくとも悟はその子に会いたいと願っているのだろう

十年間の時が経っても……


でも私にしてやれる事なんて…

そう思っていた矢先、あの日は訪れた


中央ビルでの任務後、はぐれた悟と合流した直後…

_傑「まったく…勝手に歩き回ったら…「居た…(悟」……え?」

_悟「…あいつだった、間違い無く…っ」

_傑「……え、あいつって……もしかして…」

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momoko19960430(プロフ) - プスメラウィッチさん» 初めまして。コメントありがとうございます。元々あらすじは決まっていて、最終的には五条さんと結ばれる作品として描いております。紆余曲折はありますが、見守って頂けると嬉しいです。頑張ります(^^) (2021年11月30日 14時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - Pさん初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張ってください。応援しています。 (2021年11月30日 1時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:P | 作成日時:2021年11月22日 22時

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