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プツンと、自分の中で何かが切れた
「貴様……私を愚弄するのも程々にしておけ」
「愚弄なんてして────」
ザワリザワリと私から溢れ出す生粋の妖怪に劣らぬ強い妖気
そして、感じたこともないような別の気
重くのしかかってくるそれに息がまともに出来なくなった
「覚えておけ田舎狸。
私は貴様如き男に娶られるほど弱くなどない。
次この私に、髪一筋にでも触れれば貴様を殺す。
二度と私に触れるな汚らわしい」
私はそのまま動くことの出来ない玉章を放ってまた歩き出したのだった
▽▲▽▲▽
「チッ…………」
家へと帰り風呂へ直行し不快な感覚を洗い流した
「気色の悪い」
なんだあの男、腹立たしいにも程がある
「私に触れて良い男は、ぬらりひょんだけだ」
男として触れていいのはぬらりひょんのみ
あの男になら何をされてもいい
「………ぬらりひょんはまだ帰ってこんのか」
帰ってきたのならばすぐにでもここへ来るだろうから来ないということはまだ帰ってないという証拠
………早う帰ってこんか
あいつの男らしい逞しい腕で抱きしめて欲しい
「………………いかん。私は何を考えているんだ」
他の男に嫌な目で見られ触れられたせいか、どうも変な思考になっている
「やめだやめだ。………夕飯を作らねば」
その変な感情を打ち消すように私は料理を始めた
そうして行くうちに、街の中に大量の妖気が一点に集まるところを覇気で感知した
おそらく玉章の声で集まった四国の妖怪共だろう
私の覇気は広範囲で察知できるから分かるが奴良組の本家では四国からの増援が来ていることはわかっているんだろうか
少しばかり、気になった
「……牛鬼がおるからな。
その点はあまり心配は要らぬか」
牛鬼ならば可能性を捨てず、何かしらの対策はしておろう
リクオは今若頭になったばかりだが組をまとめようと必死になっているのだろうか
孫の頑張りようを見に行き、手助けできることならばしてやりたいがそうもいかん
実にもどかしいものだ
「………早く打ち明けられれば良いのだがな………」
しかしそうなれば問題ばかりの現状をややこしくしかねない
それは何がなんでも避けなければならない
「…………はぁ」
私はただ、ここから孫へエールを送ることしか出来ないのであった
(倒れぬよう、体調を気にするんだぞリクオ)
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江(プロフ) - 紅葉さん» こちらこそありがとうございます！待ち望んでいただいてるようで嬉しいです。更新頑張ります！ (2020年11月12日 18時) (
レス) id: 088474bcfb (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - MAREさん» ありがとうございます！頑張りますね！ (2020年11月12日 18時) (レス) id: 088474bcfb (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 更新ありがとうございます！早く遠野編や京都編なども読んでみたいです。これからも更新頑張ってください！ (2020年11月6日 20時) (レス) id: 105efbdf0c (このIDを非表示/違反報告)
MARE(プロフ) - 更新まってましたー！更新ありがとうございます(o^-^)これからもゆっくり頑張って下さい！応援してます〜！ (2020年11月6日 18時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - あいねこさん» いえ、一応まだ更新はします。ただ単に今亀更新なだけです、すみません汗 ですが、サイトへの移行が終わればどうするかわかりません。でも現在としてはまだ更新いたします。 (2020年10月29日 21時) (レス) id: 088474bcfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：江
| 作成日時：2020年5月21日 15時
