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リクオが思ったことをどストレートにAが代弁し、リクオはうぇ!?とAを見てしまったがAは呆れた様子でぬらりひょんを見つめていた
「わかっとらんな、お前。
Aが本家に来るからこそ意味があるんじゃ」
「……そこのこだわりはわからんが、まぁそういうことにしておこう」
これ以上馬鹿らしい会話に付き合うのは御免だ、とAは髪を耳にかける
するとぬらりひょんは隣に座るAに片腕を回し引き寄せるとその頬に口付けを落とす
「……なんだ?」
「なにも。愛おしくなって口付けただけじゃ。
本当なら、ここにしてやりたいとこじゃが孫が見てるところではお前さんが嫌がりそうじゃからな」
つ、とぬらりひょんの筋張った男らしい指がAの唇をなぞった
「ほう?ぬらりひょんお前、気配りということが出来たのか。
初めて知ったな」
「なにおう!?ワシほど気配りのできる妖怪はおらん!」
「いや俺は親父ほど気配りできねぇ奴もなかなかいねぇと思う」
「鯉伴てめぇ表出ろ」
「ほぼここ表だぜ、親父」
「はぁ。馬鹿だな」
「A!お前もお前じゃ!
ことあることに馬鹿だなんだかんだと言うな!」
「馬鹿に馬鹿と言ってなにか悪いのか?
ぬらりひょんとて雪女に雪女と言うだろう?」
「…………………………」
返す言葉が見つからず、口を一文字にして黙り込んだぬらりひょん
それに堪らず鯉伴とリクオは吹き出し、愉快そうに笑った
「笑うな!くそ、昔っからワシはあんたにゃあ本当に何から何まで負けっぱなしじゃ!」
「ふん。私に勝とうなど5万年早いわ」
「そんなに生きられるか!!!!!」
なんとも愉快な夫婦喧嘩のようなものに、彼らを知る者は昔の風景が戻ってきたと微笑ましそうに彼らを見守り、知らぬ者たちはこれが初代夫婦かとどこか興味津々に彼らを見守るのであった
(お前さんは少しくらいワシに花を持たそうとは思わんのか!?)
(私がおぬしを立てて何か楽しいとでも思うか?)
(夫に対して酷すぎじゃろう!?普通は立てるもんだ!のう!鴉天狗!)
(一般論からすればそうでしょうがA様はそういう一般論には当てはまらないかと)
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江(プロフ) - 紅葉さん» こちらこそありがとうございます!待ち望んでいただいてるようで嬉しいです。更新頑張ります! (2020年11月12日 18時) (レス) id: 088474bcfb (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - MAREさん» ありがとうございます!頑張りますね! (2020年11月12日 18時) (レス) id: 088474bcfb (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 更新ありがとうございます!早く遠野編や京都編なども読んでみたいです。これからも更新頑張ってください! (2020年11月6日 20時) (レス) id: 105efbdf0c (このIDを非表示/違反報告)
MARE(プロフ) - 更新まってましたー!更新ありがとうございます(o^-^)これからもゆっくり頑張って下さい!応援してます〜! (2020年11月6日 18時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - あいねこさん» いえ、一応まだ更新はします。ただ単に今亀更新なだけです、すみません汗 ですが、サイトへの移行が終わればどうするかわかりません。でも現在としてはまだ更新いたします。 (2020年10月29日 21時) (レス) id: 088474bcfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:江 | 作成日時:2020年5月21日 15時