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「ん、おおリクオ。お前もやっと来たか」
「…結構ぎっちりだな、広間」
「まぁの。本家のやつに加えて呼んだ奴らもおるからの」
いつもならだだっ広い広間もこれだけの妖怪がいては狭くなって当然だ
「親父」
「鯉伴」
「お、リクオもいたのか！
…って、やっぱそっくりだなぁ二人とも。
俺より親子っぽいぜ」
既に並んで座っている息子と父を見た鯉伴は堪らずそんなことを笑いながら言った
「なぁに言っとんじゃお前！リクオはワシの孫じゃ！」
「俺もジジイ見てると自分見てる見てぇで気持ち悪いぜ」
「リクオお前ワシに喧嘩売っとるのか？買うぞ」
「俺は年寄りに喧嘩売る趣味はねぇよ」
「誰が年寄りじゃ。まだ500過ぎじゃ」
「充分ジジイだっつーの」
妖怪ではまぁそこそこと言うくらいだろう
牛鬼に至っては既に1000年は生きているのだから
鯉伴もリクオやぬらりひょんの並びに座ると、三代揃ったことにより騒がしかった広間は静かになった
「今日の突然の宴に皆、驚いたことと思うがまず、ワシの呼び掛けに応えここへ来た者には礼を言うぞ」
今日の宴はぬらりひょんと鯉伴が主催したもの
故に挨拶はぬらりひょんが担当していた
「生憎今日の主役がまだ来とらん。
時期に来るじゃろう。だから先に宴を始める！」
「え？始めんのかよ？ジジイ」
「ああ、待っていてもあいつは"始めておればよかったのに"と呆れた顔をするだろうからの。だからやる」
リクオは祖父がいいならまぁいいか、と祖父の掛け声で始まった宴に参加した
「キャハハ！大将！ついにじゃな！」
「狒々、やっぱりお前来たのう！」
「呼ばれんでも遊びに来る予定じゃったわ」
「昔からお前は本家に遊びに来すぎじゃぞ」
「今は平和な世じゃからのう。暇なんじゃ」
ぬらりひょんは酌をしに来た狒々を笑って迎えた
「………なあ親父」
「ん？なんだリクオ」
「…………その、なんだ。
親父とジジイが帰ってくるの待ってた奴ってのは俺が産まれる前に奴良組から出てったんだよな」
一応確認としてリクオは聞いてみた
その質問に肯定する言葉が返ってくるのならば自分が会ったことのある人でないことは確定する
「ああ、まぁそうだな。出てったというよりは奴良組から居なくならざるを得なかった、が正しい」
「居なくならざるを得なかった？？」
「事情があってな…」
そう話す父の表情はとても優しく、愛情の滲んだものだった
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江(プロフ) - 紅葉さん» こちらこそありがとうございます！待ち望んでいただいてるようで嬉しいです。更新頑張ります！ (2020年11月12日 18時) (
レス) id: 088474bcfb (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - MAREさん» ありがとうございます！頑張りますね！ (2020年11月12日 18時) (レス) id: 088474bcfb (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 更新ありがとうございます！早く遠野編や京都編なども読んでみたいです。これからも更新頑張ってください！ (2020年11月6日 20時) (レス) id: 105efbdf0c (このIDを非表示/違反報告)
MARE(プロフ) - 更新まってましたー！更新ありがとうございます(o^-^)これからもゆっくり頑張って下さい！応援してます〜！ (2020年11月6日 18時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - あいねこさん» いえ、一応まだ更新はします。ただ単に今亀更新なだけです、すみません汗 ですが、サイトへの移行が終わればどうするかわかりません。でも現在としてはまだ更新いたします。 (2020年10月29日 21時) (レス) id: 088474bcfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：江
| 作成日時：2020年5月21日 15時
