【ぬらりひょんの孫】糸繰草 参 【初代】

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つららは相当リクオを好いておるようだ
まるで昔の雪麗とぬらりひょんだ
まぁ、もっといえば私と出会う前のぬらりひょんたちなのかもしれんが(その頃は預かり知らん)



今更だが私たちは現在、清継率いるあの謎の団体で妖怪の出るという武家屋敷に向かっている
どうやら清継の開いているホームページに何やら妖怪に悩まされている、助けて欲しいという投稿があったらしいのだ
それに食いつかないわけがない清継は二つ返事を返し現在私たちはそこに向かっている

妖怪の名は"邪魅"というそうだ
私は耳にしたことの無い妖怪だったが、特に興味もないのでテンションの上がる清継の軽い説明は右から左へと流していた
よってよくわからずここに来ている現状である



「ねぇAちゃん、Aちゃんは邪魅って妖怪知ってる？」

「残念だが、知らんな。
聞いたこともない。リクオくんは？」

「僕もない。来る前に軽く調べては見たけど余程知名度の低い妖怪なんだろうね。
大したことは何も」

「ほう」

「ちょっと！桜夜さん！何リクオくんと話してるの！！」



グィッ！！とコソコソと話す私とリクオの間に割り込んでくる雪女



「………お前は面倒な女だな」



雪麗よりも遥かに



「なっ、なあぁぁぁぁ！！？なんですって！？」

「ちょ、ちょっとつらら！？ストップ！」



コオォォと今にも雪を降らせかねん勢いの雪女をリクオは必死に止めていた









▽▲▽▲▽









武家屋敷に着けばセーラー服にメガネをかけた女子がいた
彼女の名は菅沼品子
リクオを清継に間違えたり何やら失礼なことをいいまくったりといささかキャラの立つ子だったが私はふと背後に妖気を感じ振り向く



"その娘に近づくな"



「……………ほう」



今のが邪魅、か？



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