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「キャハハ！わしもよう覚えとるぞ。
特に小妖怪たちが鯉の坊に振り回されとったのう」
「だっけか？？」
「よく鴉天狗の勉強も抜け出しておられましたしな」
「あれはー…な？あいつの教えが硬すぎて面白くねぇんだって」
つーか昔の俺の話はやめようぜ。と鯉伴は言う
いたたまれなくなったのだろう、鯉伴は居心地悪そうにしていた
「ふふ」
それに私は笑ってしまった
「A？」
「ああ、いや。なんでもない」
「そうかい？」
「………おふくろ楽しそうだな」
「まぁな。楽しいことは認めよう」
言えることはただ一つ
今が幸せであることだ
私はぬらりひょんの腕から抜けると鯉伴の元へ行く
鯉伴はそんな私を見て首を傾げていた
「鯉伴、少しだけ母に抱きしめられておくれ」
「え？」
私は座っている鯉伴をギュッと抱きしめた
鯉伴の頭を抱き込むように優しく包み込む
暴れたり抵抗する様子もなく鯉伴は私からの抱擁を受け入れた
「お、おふくろ？どうした？」
「なんでもない。ただお前が愛おしくてな」
「…………なんか恥ずかしいじゃねぇか」
「恥じる事ではなかろう。親が子を愛す。自然なことだ」
鯉伴の優しい匂いが香った
私の腹から生まれて私の乳を飲み、奴良組の百鬼に愛されて育った鯉伴
あんなにも小さくか弱かった鯉伴が今ではこんなにも大きくなり、私を守ろうとする程強くなった
そう思うと感慨深く、そしてどこか寂しいものもあった
「愛しているぞ、鯉伴」
「俺も愛してるよ、おふくろ」
その言葉と共に少しだけ包む腕に力を込めれば鯉伴も同じ言葉を返すと同時に私の腕をポンポンと撫でた
「ワシへの愛の言葉はないのか？ん？」
「大将、自分の倅に嫉妬してどうするんじゃ」
「自分の妻がなんだって息子とイチャつく風景見にゃあならん」
「それくらい良いではありませぬか。
二代目は貴方とA様との間に産まれたお子ですぞ。
愛しておられるのは当然のことではありませぬか」
「面白くない」
「「…………………………」」
牛鬼と狒々は苦笑いを浮かべた
「ほんっとに親父は相変わらずだな…」
「そう思うんならお前の母をさっさとワシに返せ！」
「返すも何も俺の母親だし返すことねぇけど」
「ワシんところに返すじゃろうが！お前の父親のところに！」
「だとよ？おふくろ」
「心の小さな奴だな、全く。なぁ？鯉伴」
「おふくろのことに関する事だけはホントな」
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江(プロフ) - 紅葉さん» こちらこそありがとうございます！待ち望んでいただいてるようで嬉しいです。更新頑張ります！ (2020年11月12日 18時) (
レス) id: 088474bcfb (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - MAREさん» ありがとうございます！頑張りますね！ (2020年11月12日 18時) (レス) id: 088474bcfb (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 更新ありがとうございます！早く遠野編や京都編なども読んでみたいです。これからも更新頑張ってください！ (2020年11月6日 20時) (レス) id: 105efbdf0c (このIDを非表示/違反報告)
MARE(プロフ) - 更新まってましたー！更新ありがとうございます(o^-^)これからもゆっくり頑張って下さい！応援してます〜！ (2020年11月6日 18時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - あいねこさん» いえ、一応まだ更新はします。ただ単に今亀更新なだけです、すみません汗 ですが、サイトへの移行が終わればどうするかわかりません。でも現在としてはまだ更新いたします。 (2020年10月29日 21時) (レス) id: 088474bcfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：江
| 作成日時：2020年5月21日 15時
