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「それに、どれほど昔の話かは知らんが今のこの時代にも語り継がれるほどの忠誠心を持つ者なのだろう。
そのような者があの神主の言うような出来事で魔道に身を落とすとは考えられん」
私もそういう時代に生きていた者として分かることはある
若く志も高く忠誠心のある若者ならばちょっとやそっとのことでは忠誠心というのは揺るがぬ
「…………」
あの神主が嘘をついているとして、あの男になんの利益がある
「A━━━！！
これからみんなで海行くってよ━━！？」
少し先にいるカナにそう言われ、私は顔を上げた
「私は行かん」
「え？なんでー！」
「泳げるものなら泳いでこい」
水着に着替えた巻たちがここが漁港であったことを知り大騒ぎするのは少し後のこと
▽▲▽▲▽
その日も私たちは彼女のお宅に泊まらせてもらうことになった
夜になり、神主に神社を出る前に手渡された札のことを私は考える
「Aちゃん？寝ないの？」
「リクオくん」
縁側で腰掛けていたを見つけたらしいリクオくんは私の隣に座った
「どうもあの神主が胡散臭くてな。リクオくんどう思う」
「僕もあの人には何か裏があると思うんだよね。
それに、この家邪魅以外の何かがいるのも気になるんだ」
「何か？」
「うん。なんかよく分からないんだけどさ…生き物の様だけど生気はないんだ」
「ほう」
生き物のようで、生き物ではないものということか
そんなもの………
「……もしや……」
「Aちゃん？」
「生き物だが生き物でないもの。
それは私達も知ってるものかもしれん」
「え？」
「転校生が出すもの…そういえば分かるか」
「！式神か……！！じゃああの神主さんって！」
「ああ。陰陽術を嗜んでいるのかもしれん。
それで何をしようとしておるのかは知らんが、菅沼品子を陥れ仮に命を奪った場合何かあの者に利益になる物があるのだろう」
神に仕える立場の者というのになんと汚いものか
そんなことを考えていると隣のリクオが許せねぇな、と呟いた
リクオらしからぬ口調に庭を眺めていた視線を横へと向けると妖怪へと姿を変えたリクオがいた
「リクオくん」
「Aちゃん、これから俺は邪魅の正体暴きに行ってあの神主も懲らしめてくるが…あんたも行くかい？」
「……いや、私は行かん。君一人いれば十分だろう？」
「まぁな」
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江(プロフ) - 紅葉さん» こちらこそありがとうございます！待ち望んでいただいてるようで嬉しいです。更新頑張ります！ (2020年11月12日 18時) (
レス) id: 088474bcfb (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - MAREさん» ありがとうございます！頑張りますね！ (2020年11月12日 18時) (レス) id: 088474bcfb (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 更新ありがとうございます！早く遠野編や京都編なども読んでみたいです。これからも更新頑張ってください！ (2020年11月6日 20時) (レス) id: 105efbdf0c (このIDを非表示/違反報告)
MARE(プロフ) - 更新まってましたー！更新ありがとうございます(o^-^)これからもゆっくり頑張って下さい！応援してます〜！ (2020年11月6日 18時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - あいねこさん» いえ、一応まだ更新はします。ただ単に今亀更新なだけです、すみません汗 ですが、サイトへの移行が終わればどうするかわかりません。でも現在としてはまだ更新いたします。 (2020年10月29日 21時) (レス) id: 088474bcfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：江
| 作成日時：2020年5月21日 15時
