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春「でもリハビリ頑張ってるって…」
医「車椅子を使った上でのリハビリです。あくまで生活に慣れるため。」
竜「なんでだよ!医者なら治せんだろ!」
蘭「竜胆よせ。」
竜「兄ちゃん!いいのかよ!あいつが歩けなくなっても黙って見てるだけかよ!」
蘭「俺らだってやることはやった。それが運命なら受け入れるしかない。」
春「どうやって伝えんだよ。辛ぇよ。」
医「なるべく早く伝えて頂いた方がいいでしょう。退院は1週間後になります。」
蘭「わかりました。すぐ伝えます。」
竜「兄ちゃん…」
蘭「お前が泣くな。辛いのはあいつだ。」
コンコン
『はーい!どうぞ〜』
蘭「ただいま。」
『なんだお兄たちか!先生なんだって?いつ退院できる?』
春「お嬢がいい子にしてたらすぐだよ〜」
はるちはベッドに座り自分の頬と私の頬を合わせた
『はるち!近い!』
春「たまにはいいだろ。」
『なによもうー。』
マ「話はそれだけですか?」
蘭「席を外してくれ。Aと2人で話したい。」
みんなが部屋から出ると蘭兄は隣に寝た
『なんか久しぶりだね、隣で寝てるの』
蘭「毎朝うざがられてたの悲しかったな〜っ」
『きもいもん笑 話って何?』
蘭「…Aに彼氏かぁ〜。でかくなったな。俺ん中でお前はずっとチビで守らなきゃってそればっか考えて。そしたらお前が襲われた。俺は何してんだか。」
『もう子供じゃないんだよ。でも妹であることには変わりない。』
蘭「俺、兄ちゃん失格かな?」
『みんなが羨ましがるぐらい出来たお兄ちゃんだよ』
蘭「そっか笑 Aは夢とかあんの?」
『保育士さん…かな。小さい子好きだし辛そうな子とかすぐ助けてあげたい。』
蘭「お前らしいな。なれるよ。良い先生に。」
『うん。勉強頑張る。』
蘭「でもなるためにはもう1つ乗り越えなきゃいけないことがある。」
『なに?』
蘭兄は自分の胸に私の顔を置いた
こんなにも優しく抱きしめられたのはいつぶりだろう
蘭「…これからお前は1人で歩けなくなる」
『…え?…嘘だよね?』
蘭「本当だ。」
『だってリハビリしてるし!そんなこと先生言ってなかったよ!』
蘭「ごめん。」
『そんなの嫌だ!!絶対に嫌!!歩けないなんて何も出来ないじゃん!夢なんか叶わないよ!!』
蘭「ごめん。」
蘭兄の抱きしめる腕はどんどん力強くなる
ポツン
『兄ちゃん…?』
私の頬が濡れる
上を見上げると蘭兄の目から涙が零れていた
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えむし(プロフ) - 紅葉さん» こんな長さ読んで下さりありがとうございます(TT)蘭兄だいぶ好き勝手させてしまいました。。笑 (2022年5月8日 17時) (レス) id: 76c27aff1c (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 見たらすごく話数多くてびっくりした、、蘭www(暴走やめいいや) (2022年4月21日 16時) (レス) @page21 id: be2034ffb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えむし | 作成日時:2021年8月14日 14時