検索窓
今日:12 hit、昨日:16 hit、合計:103,924 hit

22 ページ24

_____________

春「でもリハビリ頑張ってるって…」

医「車椅子を使った上でのリハビリです。あくまで生活に慣れるため。」

竜「なんでだよ!医者なら治せんだろ!」

蘭「竜胆よせ。」

竜「兄ちゃん!いいのかよ!あいつが歩けなくなっても黙って見てるだけかよ!」

蘭「俺らだってやることはやった。それが運命なら受け入れるしかない。」

春「どうやって伝えんだよ。辛ぇよ。」

医「なるべく早く伝えて頂いた方がいいでしょう。退院は1週間後になります。」

蘭「わかりました。すぐ伝えます。」

竜「兄ちゃん…」

蘭「お前が泣くな。辛いのはあいつだ。」

コンコン

『はーい!どうぞ〜』

蘭「ただいま。」

『なんだお兄たちか!先生なんだって?いつ退院できる?』

春「お嬢がいい子にしてたらすぐだよ〜」

はるちはベッドに座り自分の頬と私の頬を合わせた

『はるち!近い!』

春「たまにはいいだろ。」

『なによもうー。』

マ「話はそれだけですか?」

蘭「席を外してくれ。Aと2人で話したい。」

みんなが部屋から出ると蘭兄は隣に寝た

『なんか久しぶりだね、隣で寝てるの』

蘭「毎朝うざがられてたの悲しかったな〜っ」

『きもいもん笑 話って何?』

蘭「…Aに彼氏かぁ〜。でかくなったな。俺ん中でお前はずっとチビで守らなきゃってそればっか考えて。そしたらお前が襲われた。俺は何してんだか。」

『もう子供じゃないんだよ。でも妹であることには変わりない。』

蘭「俺、兄ちゃん失格かな?」

『みんなが羨ましがるぐらい出来たお兄ちゃんだよ』

蘭「そっか笑 Aは夢とかあんの?」

『保育士さん…かな。小さい子好きだし辛そうな子とかすぐ助けてあげたい。』

蘭「お前らしいな。なれるよ。良い先生に。」

『うん。勉強頑張る。』

蘭「でもなるためにはもう1つ乗り越えなきゃいけないことがある。」

『なに?』

蘭兄は自分の胸に私の顔を置いた
こんなにも優しく抱きしめられたのはいつぶりだろう

蘭「…これからお前は1人で歩けなくなる」

『…え?…嘘だよね?』

蘭「本当だ。」

『だってリハビリしてるし!そんなこと先生言ってなかったよ!』

蘭「ごめん。」

『そんなの嫌だ!!絶対に嫌!!歩けないなんて何も出来ないじゃん!夢なんか叶わないよ!!』

蘭「ごめん。」

蘭兄の抱きしめる腕はどんどん力強くなる

ポツン

『兄ちゃん…?』

私の頬が濡れる

上を見上げると蘭兄の目から涙が零れていた

23→←21



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (66 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
224人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

えむし(プロフ) - 紅葉さん» こんな長さ読んで下さりありがとうございます(TT)蘭兄だいぶ好き勝手させてしまいました。。笑 (2022年5月8日 17時) (レス) id: 76c27aff1c (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 見たらすごく話数多くてびっくりした、、蘭www(暴走やめいいや) (2022年4月21日 16時) (レス) @page21 id: be2034ffb7 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:えむし | 作成日時:2021年8月14日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。