＋＋＋＋＋ ページ9
.
『はい出ました好感度アップの賄賂！
銀さんそういうのセコいと思いまーす』
『よしA。少しだがお駄賃だぞ』
『ヅラァァァ！！！
好感度アップの仕方が生々しいわ！！！』
『こらこらこら、四人とも自分の好きな物を買って好きな物を食べなさい。ね？』
『『『せんせー』』』
幸せだった
毎日が幸せだった
松陽がいて、銀時がいて、ヅラが、晋助が、そばに居た
みんな笑ってた
「……会い、たいな……」
浮上していく意識のままうっすらと目を開け始めると、ふと襲ってきたのは下から吹きつける風
ドダンっ
「グッ……」
……どうやら下から風が吹き付けてたんじゃなくて私が落ちてたらしい
縛られているため受身などできなかった為思い切り体をうちつけて大分痛い
でもまだ怪我が治っててよかった
治ってなかったら悶絶どころじゃなかっただろう
しかし、なんだって私は落下したんだ？と周りを見ると、蜘蛛妖怪の大群が私を囲んでいるではないか
「………………」
ゾワァ
普通に身の毛がよだった
「え、嘘、嘘、嘘だよね？え？みんな仲良くしよう？
ほ、ほらみんなでマイムマイム踊れば世界平和になるから！！」
私の願い虚しく、彼らは私に群がってきた
「いやァァァァァァ！！！！！」
虫は嫌ァァァァァァ！！！！！
「ちょっと目ェ離すとこれだ」
「つ、土蜘蛛……」
私に襲いかかろうとしていた蜘蛛を掴み、握りつぶした土蜘蛛は持ってきた酒をグビグビと呷る
「勝手にさわんな。こいつは"エサ"なんだよ」
面と向かってエサ呼ばわりされた！！
でもこの際なんでもいい！！ありがとう！！！
「おめーも情けない声出してんじゃねーぞ女ァ」
「いやあのね、女ってのは普通虫は苦手なものだから。
ましてやあんなサイズの蜘蛛だぞ？
縛られてなかったら全力疾走で逃亡だわ。
木刀あったらフルスイングだから」
トラウマだよあんなの
「……来ねぇなぁ。多分もうちょいで来ると思うんだが」
「……土蜘蛛さっき出てった時からどのくらい経った？」
「2,3時間だなぁ。おめー寝てたぜ」
「知ってる」
だって、あんなにも懐かしい夢を見たんだもの
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 364人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「家族」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
江(プロフ) - 抹茶まちゃさん» 面白いと言っていただけてホントに嬉しいです！！頑張りますね！ (2020年3月13日 16時) (
レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - 透騎さん» そんなこと言われると私も涙でそうです…！これからもよろしくお願いします！ (2020年3月13日 16時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - 神音(かぐね)さん» 提案ありがとうございます！これからも応援よろしくお願いしますm(_ _)m (2020年3月13日 16時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
抹茶まちゃ - もうほんとに面白すぎて何回も泣きました。これからも頑張ってください。応援しています。 (2020年3月9日 23時) (レス) id: 16b9a6e8fc (このIDを非表示/違反報告)
透騎(プロフ) - 面白すぎて涙でそう…過去類を見ない名作では？？？何度読み返しても面白いです。更新、頑張ってください！ (2020年3月9日 14時) (レス) id: 77908472ca (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：江
| 作成日時：2020年1月12日 23時
